ホームストアヤマシタで買ってもらった今年のわんこハウス。
ふんわりポカポカで、ご機嫌です。
厚木市の今の空:泣き出しそうな曇り
外構・ガーデンの+α を考える上で「水廻り」は極めて重要な存在です。このようなことは、屋内では常識ですが、エクステリアスペースにおいてはあまりにも無頓着にプランが作られています。メーカーの意識も低く、機能的に問題ありと言った商品も多く、これが意識を低くする一因にもなっています。残念と言う他ありません。
だからこそ、このコーナーでは「+α の水廻り」とは何かを徹底追及してみたいと思います。まずは、敷地の狭い外構・ガーデンについて。
敷地が狭い場合でも、「水廻り」設備は必要です。特に、フロントガーデンがメインの場合い、デザイン的な配慮も必要です。従って、あまり無造作に立水栓を設置することにも抵抗があります。このようなケースの場合はズバリ「塀面」を利用しましょう。
紹介するのは、フロントガーデン、限定された敷地、このような条件を見事に逆利用した作品です。まずは門廻りの写真を参照してください。まず、「水廻り」設備がまったく見えないということです。次の写真を見ればそれも当然。右サイドにあるレンガ塀の内側に、蛇口が設置してあるからです。
もう1つのポイントは、カースペースがすぐ側にあるということです。つまり、「水廻り」設備は必要ですが、用途は洗車、樹木・草花の水やり、などが主で、多目的に使われる頻度は少ないと言うことです。従って、あえて蛇口1つの単純な設備にしています。たとえ、常時ホースをつないでおいても、支障がでることも殆どないからです。
「水廻り」設備(蛇口)が見えず、デザイン的マイナスはゼロ!
洗車、樹木・草花への水やり用で、あえて単機能に・・・
次に紹介する作品は、タイル貼りのテラスというプライベートガーデンの「水廻り」設備です。と言っても塀が道路と接しており、スペースに限りがあります。そこで、同様に塀の裏面を活用しています。ただ、少し異なるところは、生活スペースで、物を洗ったりすることもあり、多機能が求められること。
そこで、作業が楽であることの基本条件である「腰高タイプ」にしています。つまり、限られた、しかもデッドに近い空間を使った「水廻り」でありながらも、機能面に充分配慮した設備であると言うことです。
デッドスペースを活用した「水廻り」。しかも機能面への配慮も・・・
腰高シンク、収納、照明、etc
そこで本日のひと口アドバイス。
「狭い空間の水廻りは塀面を使おう! 用途に応じた機能選択もお忘れなく・・・」
(りょう)
+α のある外構・ガーデンとはどのようなものか。今回のテーマは「アプローチ」です。
「アプローチ」とはメインの道路と玄関を結ぶ通路のことです。従って、まず「歩きやすい」と言う機能が最優先となります。一見当たり前のことです。しかし、これが意外に難しい課題ともなります。理由は、デザイン上の優先事項と矛盾する点があるからです。
もう少し分かりやすく説明しましょう。デザイン面で優れた「アプローチ」とは、遠近感がある、自然観がある、といったものが良いとされています。より具体的に説明しましょう。やや長めで10mの「アプローチ」作るとします。機能性からいえば、広く、直線的で、手摺などもあれば最高です。
一方、デザイン優先で考えると、カーブがあったほうがよい、幅は広すぎないほうが距離感を出せる、途中植栽・コンテナ・ガーデングッズなどで演出し全体が見えにくいほうが良い・・・と言ったことになります。悪意に解釈すれば、わざと歩きにくくしているようにさえ感じられます。
しかし、人が住むスペースである以上、機能性に優れ、かつデザイン性や、精神的な満足感も求められます。となれば、+α のある「アプローチ」とは、住む人の条件に合った機能性を備え、なおかつ美しく暮らしに潤いを与えてくれるものでなくてはなりません。そう、意外に難しく、高いプラン作成能力が要求されるわけです。
そのヒントとして、今回は、①:注目すべき舗装工法「エコペイブ」 ②:オアシスともなる小さな「花壇」 ③:コンテナによる演出・・・の3種を紹介しておきます。
①:「エコペイブ」・・・ハニカム補強材と砂利を組み合わせた、理想的な舗装工法です。透水性、半永久的耐久性、抜群の強度、完璧に近いエコ材、と言った特性を持ち、主にカースペースに使われます。しかし、この作品では、「アプローチ」に繋がる自転車・バイク置き場に使用されています。そして、このような場合い、特に透水機能が大きな威力を発揮します。
「アプローチ」の延長スペースに使われた「エコペイブ」。
②:小さな花壇・・・機能性と同時に、「アプローチ」には潤いが求められます。当然、その潤いをもたらす最もオーソドックスな方法が「植栽」です。しかし、行き過ぎると歩きやすいと言う基本機能を妨げることもあります。従って、この作品はあえて「花壇」を小さめに作っています。勿論、住む人の参加型「アプローチ」でもあります。
あえて「小さめの花壇」にした、お客様参加型「アプローチ」。
③:コンテナ・・・こだわりのテラコッタをあえて演出に使った「アプローチ」。地上の樹木、草花で潤いのスペースを確保するのも勿論悪くありません。でも、もっとコンテナなども上手く使ってみたいもの。特に、テラコッタはこだわってみるだけの価値がある一品でもあります。ガーデングッズも含め、もっと私達は小物を上手く使うべきでしょう。
こだわりの「テラコッタ」! これ1つ有るのと無いのとでは大違い。
そこで本日のひと口アドバイス。
「デザイン優先か機能優先か? 優れたアプローチとは、矛盾する2つのポイント融合が・・・」
(りょう)