りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,762

 

「+αの植栽大研究 編」・・・四季を満喫できるヤマボウシ!

ハナミズキとはどのような樹木で、その魅力は単なる外見だけに留まらないことをご理解願えたでしょうか。この項では、そのハナミズキの兄弟分であり、最も人気の高いシンボルツリーでもあるヤマボウシを取り上げます。

ヤマボウシは、ミズキ目、ミズキ科、ヤマボウシ亜属、ヤマボウシ(種)、と言う分類の落葉小高木です。これを見ても分かるとおり、アメリカ出身のハナミズキとは、故郷はまったく異なるものの、極めて近い親戚に当たります。自生地は本州~九州、朝鮮半島~中国の一部。ただ、ヤマボウシの学名は「Benthamidia(ヤマボウシ亜属) japonika」で、ハナミズキの「Benthamidia  florida」と比較すると興味深いものがあります。ヤマボウシは日本代表であり、ハナミズキはフロリダ代表、そんな印象の強い学名であるからです。

両者は近い親戚であるだけに、樹木としての学術的特性も非常によく似ています。特に花(正確には花とその周辺の構造)に大きな特色があります。両者ともあでやかな花を咲かせる。ただし、それは花ではなく総苞という花の基部の葉である。そして、本当の花は総苞に包まれた中心部にあり小さくて目立たない、と言った形状であるからです。勿論、これがヤマボウシ亜属の共通の特色でもあります。

ただ、ヤマボウシは葉が出揃った後に花(総苞)が咲く(ハナミズキは花が先)、花期が5月後半~6月初旬でハナミズキより2週間~1ヶ月遅い、花は大半が白(最近はピンク系、クリーム系も)でやや地味だが清楚、と言った違いがあります。従って、花を見ればハナミズキ・ヤマボウシの区別は簡単につきます。

また、時期を限定すれば、両者の間にはより大きな相違が現れます。それは、果実(実)です。両者とも秋に赤い小さな実を着けますが、ハナミズキは表面がツルリとしており、食用にはなりません。しかし、ヤマボウシの実には少し凹凸があり食べられます。そう、ヤマボウシは和製のベリーでもあるわけです。その他にも、ある程度成長すれば、樹皮の割れ方が異なるなどの相異はありますが、花・実期を除けば、両者の区別は容易ではありません。

また、人気の樹木だけに、ハナミズキとヤマボウシの交配種、実の大きな改良種(ビッグアップル)、赤系の花を着ける品種(源平、サトミ)、クリーム系の花を着ける品種(金陽)、など多くの改良種も出回るようになりました。楽しみが増えた反面、ヤマボウシ本来の魅力が薄れつつあるようにも感じます。もっと「B.japonica」の名を大切にするべきではないでしょうか。

そこで本日のひと口アドバイス。

「ヤマボウシ亜属の日本代表ヤマボウシ! japonicaの名をもっと大切に!」

(りょう)

 

 

 

 

 

ヤマボウシの花(総苞)と葉

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマボウシの本当の花

 

 

 

 

 

 

ピンク系のヤマボウシ

 

 

 

 

 

 

ヤマボウシの果実(食用になる)

路地裏。

4月の上旬に 

「フェンスをつけたい」との ご相談に見えたI様でしたが 

「いろいろ 検討したいのでカタログを貸してください」と

カタログだけ お持ち帰りになりました。

先日 再度 ご来店くださり

現調依頼をいただきました。 

I様のご自宅の裏側は 住宅街の路地で 

細い道ながらも通行量があり 

土留めを兼ねたブロック塀だけでは

なんとなく 物騒な感じがしていたそうです。

I様が 時間をかけて カタログから選んだフェンスで

お見積りを作成しました。

ご検討 よろしくお願いいたします。

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,761

 

「+αの植栽大研究 編」・・・フロリダを代表する木ハナミズキ!

人気のシンボルツリーを紹介中です。この項からは、ハナミズキ、ヤマボウシ、常緑ヤマボウシ、の3種を取り上げます。結論から言うと、3種は近い親戚で、ハナミズキはアメリカを、ヤマボウシは日本を含む東アジアを、そして常緑ヤマボウシは熱帯・亜熱帯アジアを代表するミズキの仲間です。まずは、ハナミズキから・・・

ハナミズキ(アメリカハナミズキ、アメリカヤマボウシ、英名:ドッグウッド、など)の分類は、ミズキ目、ミズキ科、ヤマボウシ亜属、ハナミズキ(種)となります。つまり、ミズキの仲間であり、ヤマボウシに極めて近い種類と言うことです。そして、学名は「Cornus(ミズキ科) Benthamidia(ヤマボウシ亜属) florida」となります。ここで注目すべきは「florida」と言う種名です。そう、ハナミズキの原産は東部アメリカ~北部メキシコで、フロリダとその周辺を代表する樹木(花)であると言うことです。

ハナミズキには素晴らしいエピソードがあります。1912年に日本はアメリカとの友好を願いソメイヨシノを送りました。そして、ワシントンのポトマック湖畔は今もサクラの名所として多くの人達に愛されています。実は、その返礼として1915年に送られて来たのがハナミズキです。勿論、日本人もこのハナミズキを大切にして、今では全国であでやかな花を咲かせ、超人気のシンボルツリーにもなりました。当然の事ながら、ハナミズキが返礼用に使われたのは、アメリカ自慢の樹木でもあったからです。

ハナミズキの特色としては、落葉小高木、春にあでやかな花(実は総苞と言う葉)を着ける(白、ピンク、最近は中間色も)、秋には赤い実がなる、など。ただし、ヤマボウシ亜属の樹木だけに、ヤマボウシとよく似ています。花はよりあでやかであるため、花期の場合は容易区別がつきますが、それ以外の季節ではかなり見分けが困難です。ただ、成長すると樹皮により細かな割れ目が入る、実が丸く表面がツルリとしている、と言った相異があります。身近なハナミズキ・ヤマボウシを見つけ分類してみてください。

ハナミズキは街路樹、公園木、庭木としてモテモテの樹木ですが、意外に病害虫に弱いと言う欠陥もあります。そこで、ヤマボウシとの交配種も出回り始めていますが、由緒正しい樹木だけに、種の混乱という弊害もあり何となく複雑な気持ちにさせられます。また、前述のようにドッグウッドと言う変わった英名が付いていますが、これは昔ワンちゃんの皮膚病を直すために使ったためとか・・・

そこで本日のひと口アドバイス。

「学名B.florida=ハナミズキ。アメリカを代表する花として日米をつないだ!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

ハナミズキの樹形

 

 

 

 

 

ハナミズキの総苞(花の基部にある葉)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハナミズキの実際の花(白い部分は総苞)

 

 

 

 

 

 

ハナミズキの実と葉(紅葉)

合同イベント無事終了しました。

5/25(土)、26(日)と開催させていただいた『いなべ人+ガーデンアート お客様謝恩イベント』 2日間、無事に終了いたしました。
晴天に恵まれ、大勢の方にご来店頂き、感謝、感謝でございます!!

期間中の主なイベントは……

●ザリガニ釣り(隠れイベント!?) ●お菓子のすくい取り
blog_ざり&お菓子

●金箔張り(私事ですが、初めて見て感激!)
blog_金箔

●瓦の値段当てクイズ ●お茶バームクーヘン&新茶販売
blog_お茶

●ピザ試食会(当社のおすすめ石釜にて)
blog_ピザ

●お抹茶と伊勢茶バウムクウヘンのセットを茶室を鑑賞しながらご賞味いただく
などでして、いなべ人メンバーと弊社スタッフ合同で行わせていただき、大盛況でした。

blog_茶室

近所の方々や常連さま、いなべ人の仲間との交流を深められ、
また、新しい方々との出会いもたくさんあり、楽しい2日間でした。

取材に来ていただきました新聞記者の方々、ご苦労様でした&有難うございました!
新聞を見てご来場してくださった方も多かったです。
ガーデンアートといなべ人の知名度、アップしましたかな?
平日でもお近くにいらした際は、お庭に遊びに来て下さいませ。

イベントもまた開催させて頂きたいと思います。
次回は樽茶室にてお茶を出せるよう、趣味の茶道の方も精進して参ります
今後とも、ガーデンアートをよろしくお願い致します。
2日間、皆様ほんとうに有難うございました!
blog_茶室2

♩ スタッフブログ ♪ 本日も

本日も新宿にて講習会です。超高層ビルを眺めながら、お上りさん気分を味わっています。帰りには、デパ地下で美味しいお弁当でも買って帰ろうと思っていますが、さて、帰りにお買い物をする気力が残っているでしょうか。
そろそろ、開始。

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