12月の「egg-東日本地区定例会・スタッフ研修」 無料体験参加者募集中!

フランス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスで一番美しい庭:「陽のあたる場所・小林美穂現地リポート」より

 

12月の「egg-東日本地区定例会・スタッフ研修」

無料体験参加者募集中!

 

*開催日時:12月18日(木) 13;00〜17:00

*開催場所:「ホームクリエ」&「陽の当たる場所」 東京都羽村市

「ホームクリエ」URL   http://www.home-crea.co.jp

「陽のあたる場所」URL  http://www.hinoatarubasho.biz

*終了後「忘年会開催」・・・要実費

 

無料体験参加のお申込みお問い合わせは下記E-mailから・・・

E-mail   info@niwagatari.com

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,126

 

「日本庭園と日本外構 編」・・・作庭書「築山山水庭造伝・前篇上」②!

「山水築山庭造伝・前篇上」・・・北村援琴・秋里離島共著 1735年の作

2:山水(庭)作りの基本3項目

庭作りの第一ポイントは、まず地形の把握から始まる。地形から庭の状況を捉え、石の設置方法、植栽の方法、そして全体の景観を決める。例えば、漢土(漢時代の中国)の廬山(ロザン:中国の江西省九江市南部にある名山)をモデルとして、あるいは、西湖(サイコ:中国の浙江省杭州市にある有名な湖)の面影をイメージして庭を作ろうとして、ゾーニング図を作成するとする。その時も、地形や樹木・石の状況を頭の中に描き、庭の広い狭いに合わせなければならない。実際の状況に合わせ、山(築山)や水路(遺水)を作ることが、庭作りの最大のポイントとなる。

また、庭を作ろうとする時は、常日頃から景勝地を訪れ、その景観を写生し、頭の中に叩き込み、自分でイメージを纏めておくことが大切である。このような工夫が優れた庭師になる最大のポイントだ。ただし、イメージした景観をモデルにゾーニングを行う場合、5〜6日をかけてじっくりと纏めることが大切。だからこそ、景勝地を観察する習慣がスキルアップの元となる。これが、庭づくりや地形判断に対すし、古くから伝えられる最重要事項。これが、庭作り第一の極意である。

庭作りの第二ポイントは、石組に対する吉凶、植栽に対する善悪をしっかりと把握して作るという事。吉兆・善悪に関する石・樹木の使い方は、作庭の極秘事項でもある。たとえ、狭い庭であっても、万里の高山のイメージを取り込み、数千丈(巨大な)の瀑布が存在し、はるか彼方まで広がる大海をその中に表すことは可能だ。全て、石や水の使い方次第。これが庭づくり第二の極意だ。

庭作りの第三ポイントは、臨機応変(真行草)に物事を判断する事。臨機応変な庭の広さ地形等の判断は、地割段階に活かすのではない。おおよその石組、植栽、全体状況をイメージして庭を作る段階で重要になると言う事である(ごく大雑把な配置を決め、次にある程度具体的なプラン作りに入った段階で、臨機応変な対応が必要という事であろう)。例えば、平凡な庭の場合でも、各所に石を設置する時は、その状況に合致した作り方、自然な活かし方が極めて重要になる。これが庭作りでは極めて重要になる。どのように、部分的に面白い構成を行っても、周囲の状況にマッチしなければ、庭の本質を失い、施主のレベルまで低く見られてしまう。だからこそ、バランス・各所のつながりをよく考えることが大切である。文字も単独ではなく、熟語や縁を持った繋がりで意味が成り立っているのと同じだ。

要するに、自然の決まりにそむくようなことをしてはならないと言う事。人の伝えによると、今まさに新しいものを創り出そうとする時、心を込めなければ、すぐにそれが失敗に繋がってしまう。だからこそ、庭を作る時はそれぞれの関連性に留意して、1本の木、1つの石と言っても安易に設置してはいけない。この点については、多くの紙数を使い述べても、完全に言いつくせると言うものではない。だから、多くの書物が同じことを伝えている。そして、以上が庭作り第三の極意だ。ただこれ以外に、口外無用の秘伝とされるものがある。それは以上3つの極意とはまた別物である。3つの極意が庭作りの全てと言うわけではない(「築山山水庭造伝」は比較的親切な作庭実用書と言う側面を持つ。しかし、秘伝部分を残すと言うポーズ<これまでの全ての作庭書を見ても「秘伝」などと言える特殊技能などおそらく存在しない>により、自分たちは特別な存在と言うイメージ作りがしたかったのであろう。この点も「嵯峨流古法秘伝書」の悪影響とも言える。厳しい見方をすれば、山水者<実務的作庭者>のレベルの低さの裏返しとも言える)。

そこで本日の一口アドバイス。

「分かりやすい文章・解説。しかし、排他主義的発想が魅力低下に・・・」

(りょう)

212:廬山

 

 

 

 

 

 

廬山

 

212:西湖

 

 

 

 

 

 

西湖

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,125

 

「日本庭園と日本外構 編」・・・作庭書「築山山水庭造伝・前篇上」①!

江戸時代の作庭書を紹介中。「築山山水伝」「夢窓流治庭」に続いては「築山山水庭造伝」を紹介します。同書は前二書と異なり、庭づくりの実用書として、分かりやすくかなり充実した内容となっています。ただし、その分かなりの大作。従って、全文紹介についてはこれまで以上に煩雑な作業となりますが、あえて実行します。ご了承ください。

ベース資料は引き続き、大阪市立大学の「中谷ゼミ」で、そこに掲載されている原文・訳文を参考に、筆者は分かりやすさを最優先し、大胆に意訳しました。なお、中谷ゼミに興味のある方は、下記URLでご確認ください。

URL  http://www.arch.eng.osaka-cu.ac.jp/~design/nakatani/kozin/niwa/welcome.html#Anchor-49575

さらに「築山山水庭造園」とは何かを知っていただくため、中谷ゼミの同書紹介分も下記に転載しておきます。

「中谷ゼミの紹介文」・・・この作庭書は北村援琴(詳細不明)が書いた『築山庭造伝』を秋里離島(江戸時代の作家)が一層具体化し、かつ前年 秋里離島が著した『石組園生八重垣伝』を一部改作しものである。この書を書く際に 秋里離島は北村援琴の『築山庭造伝』を注意ぶかく手本として京都・大阪を中心とし た各地の名園を訪れた。 内容や本文構成は『嵯峨流庭古法秘伝之書』を参考にしたということが窺える箇所も 多く存在する。この書の特徴を挙げるとすると、『嵯峨流庭古法秘伝之書』と『築山 山水伝』の作庭書とは違い、一で始まる箇条書きをやめ、全てに目次(目録)を付け ている。また、上記の二つの作庭書よりも、多くの項目を付けており、内容的にはか なり実用的なことが入ってくるようになっている。又、図が増えてきていること も『築山庭造伝前編』の特徴(ただし、中谷ゼミ資料に図の添付は無い)である。

「山水築山庭造伝・前篇上」・・・北村援琴・秋里離島共著 1735年の作

1:序文

山水(庭)の原点を追いかける。日本では文徳天皇南殿の庭園は、太政大臣・良房公の作品である。宇多院の庭は、昌泰3年に出家し亭子院に移り住んだ時に作られた。同庭は寛平法皇の作品である。太政大臣・平清盛が福原(神戸)の新内裏に作った庭は、大蔵大輔の作品である。御深草院の御子が禅林寺で出家され、その時東山山荘に作られた庭は、仁和寺の僧・正了偏の作である。嵯峨・天龍寺及び西芳寺等の庭は、夢窓国師(疎石)の作である。

天竺では悉多太子(出家前のお釈迦様)が王城で暮らしていた時、悟りを求めてそこを出て行こうとした。その時父である大王(浄飯王)がそれを嘆き、どうすれば防ぐことが出来るかと悩まれた。そして、悉多太子が住む4つの宮殿(太子は春夏秋冬を快適に暮らせる宮殿を持っていた)に合った美しい庭園を作った。具体的には、東の宮殿には春の絶景の山(山≒庭)、南の宮殿には夏の山、西の宮殿には秋の山、北の宮殿には冬の山を作った。これが庭園と言うものの始まりとなった。そして、この4つの庭園は他に追随するものが無いほど美しかったと伝えられている。しかし、時代は過ぎ去り、秋の山のみが残ったとの事(この部分は「嵯峨流古法秘伝書」(紹介済み)の冒頭部とほぼ同じ)。

その後、相阿弥(室町時代の絵師・作庭家、紹介済み)と言う人物が現れ、古木流(自然観、わびさび的イメージ?)を伝え、その妙を取り込み、古くから伝わる最高の極意とも称することが出来る、東山・慈照院(銀閣寺、紹介済み。ただし、善阿弥作ではと言う説はあるが、相阿弥作と言う点には疑問)、または、大徳寺・大仙院(紹介済み。ただし、こちらも古岳宗亘<こがくそうこう>作庭とされており、相阿弥作庭説には疑問)などを作った。

今、改めて古くからの名庭の達人・作品を取り上げ、次にそれらの素晴らしさを庭園造りに取り入れ、そして作庭技能の発展につながる一助となることを期待する。

そこで本日の一口アドバイス。

「冒頭部分に既に内容・文章の分かりやすさ。乞うご期待・・・」

(りょう)

211:築山庭造伝

 

 

 

 

築山山水庭造伝

211:文徳天皇

 

 

 

 

 

 

文徳天皇

左官体験♫

こんにちは!myガーデンの河田です!

今日は 社内のエアコン室外機を置くためのスペースにコンクリートを施工しました!!

普段は営業活動を行っているので左官作業は初めての体験でした。

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コンクリートを練り練り♫

工事部の先輩から「腰が入ってない!!」との声が^^;

 

 

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均一に平らにする作業・・・・ めちゃめちゃ難しかったです(>_<)

myガーデンで工事をする場合は 僕ではなくて熟練した職人が行いますので

ご安心くださいね(笑)

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,124

 

「日本庭園と日本外構 編」・・・江戸時代の作庭書「夢窓流治庭」⑫!

「夢窓流治庭」・・・中谷ゼミ&飛田範夫(ひだのりお)作品をベース資料とする

第十章 庭を作る時の臨機応変(真行草)な対応

1:真の山水(庭)作り

真の山水(庭)作りは別紙に示した図(原書には図が添付されていないとの事)のようにする。従って、それを文章で書くことを省略する。

2:行の山水について

行の山水(行書のような庭=オーソドックスな庭と言う意味であろう)とは、正面の山に三尊石、滝口に不動石、前左右に主人島と客人島、さらにその左右に仁王石、前中央に礼拝石、などが設置されている。蓬莱、方丈、瀛州(エイシュウ)と言う3つの島を初め、その他をカットした庭をオーソドックスな庭と言う(インド・仏教のスメール山を中心とした世界観を、オーソドックスな庭は取り入れた構成を行わない)。ただし、蓬莱、方丈、瀛州を表す役石を部分的に使う事はしばしばある。それは作庭家の考え方次第。現実に、過去の名庭にはそのような例が多い。

3:草の山水について

草の山水(草書のような庭=アレンジされた庭と言ういみであろう)とは、楷書、行書の段階を略した庭の事を言う。よって、ただ3つの石を設置するだけと言ったケースもある。あるいは5つの石を設置するだけ、あるいは7つの石を設置するだけ、あるいは9つの石を設置するだけ、と言ったケースもある。しかし、みんな真行をベースとしたものである。そして、このようにアレンジした庭の事を草の庭と呼ぶ。

第十一章 庭作りで嫌われるためすべきではない事

1:蓬莱島について

蓬莱島には橋を架けるべきではない。

2:正面の通りについて

正面に設置された石の前に植物を植えて、見通しを悪くしてはいけない。

3:植栽と捨石の関係

植栽の中に石を設置すべきではない。ただし、灯籠、手水鉢は木陰に設置しても良い。

4:その他のすべきではない事。

縁の欠けた石は使わない。石の角と角を突き合わせて設置しない。通りには十字路を作らない。池・水路は平坦で高さの差が無いように作ってはいけない。南側を塞いで北側を開けた構成は行わない。灯籠は角と角を突き合わせて設置しない。ただし、灯籠どうしの間に遮るものがある場合は例外。根が浮き出ているような植物は石の前に植えない。ただし、石が並んでおりその間に植えることはOK。滝の近くに橋を架けてはいけない。

外露地に三尊石だけがあって、礼拝石が無いのは良くない。白色の石、紫色の石、まだら模様の石は使わない。石の上部が尖がっているものは使わない。築山の頂が尖っていてはいけない。石の前方・左右に副石を設置してはいけない。ただし、1つの石を例にとると、植物でその頂部を隠す場合は例外。

海石を山に設置してはいけない。ただし、山石を水辺に設置してもOK。また、水辺に山石が無い場合で海石を設置する場合は、その時の状況次第。石の後ろの正面に木を植えてはいけない。ただし、葉が石の上を覆って根が土からはみ出ているような場合はOK。図のような場合がそれに相当する(中谷ゼミ資料には図は添付されていない)。

元々ある大木の他に、堀の側に木を植えたり、石を設置してはいけない。ただし、庭の広い狭いにより、1間、あるいは3尺、あるいは人が通れる程度の空間を設けて植えたり石を置くことはOK。堀の際は一定の空間を設け開けておくのが庭作りのセオリーである。

山の頂に麓からの連続性が無く、石を設置したり木を植えてはいけない。滝口には不動石が無いといけない。ただし、小さな滝(打出し)は例外(滝口の部分は、あえて中谷ゼミの訳とは異なる解釈を行った。中谷ゼミの場合は「打出し」を模様のある石と解釈している)。飛石は十字路となるように設置してはいけない。

「夢窓流治庭」 完

そこで本日の一口アドバイス。

「全体構成にかなりの乱れ。思い付きで書き足していったのでは?」

(りょう)

210:蓬莱島

 

 

 

 

 

 

蓬莱島には橋を架けない!

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