I様邸 外構工事です。
住宅の設計段階のころ
外構工事の相談に ご来店いただき
デザインなどを じっくりご検討いただいた現場です。
圧迫感がないように
ブロックの間に スリットをいれてみました。
F&Fの木調の部材によって 白い門柱が引き立ちます。
シンプルだけど 個性的な外構になりました。
「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,254
天然木の正しい使い方③=正しい施工を行う
天然木をエクステリア材として有効に使うポイントの3つ目は「正しい施工を行う」と言う事。ただし、これが正しい施工だと言う絶対的な定義があるわけではありません。場合によっては、こちらの方法が良い、いやこちらの方法の方が良い、言った具合に意見が分かれる事さえあります。それだけ天然木自体が多様であり、施工方法も実に様々であるからです。この点は、アルミエクステリア製品のように取扱説明書が存在し、それに従って施工する商品とは異なります。
しかし、天然木をエクステリア材として使う場合、一定の施工セオリー(共通項)はあります。その主なものとして、①:出来るだけ腐りにくい施工方法を選ぶ ②:天然木の特性に合った施工方法を選ぶ ③:樹種に適した施工方法を選ぶ・・・と言う3項目をピックアップすることが出来ます。この点について、以下でもう少し詳しく説明しておきます。
①:出来るだけ腐りにくい施工方法を選ぶ
天然木をエクステリア材として使う場合の施工ポイントとして最も重要な事です。前項で紹介したような、非常に耐久性のある樹種を選んでも、一定の悪条件が重なると腐らない木は存在しないからです。そして、腐りにくくするには、土と接する部分に注意して施工する、水に濡れている時間を出来るだけ短くする、小口(木材を立て水平にカットされた部分)が水に濡れにくくする、と言った工夫が必要になります。例えば、土と接触する部分ですが、一番安全な方法はそこだけ金属(アルミ、鉄、ステンレス、等)を使うと言った方法。従って、柱だけはアルミ形材を使うと言った場合も良くあります。
②:天然木に適した施工方法を選ぶ
①:とも無関係ではありませんが、さらに、ヒビワレ・ソリ・ヒネリ等が起こりにくい施工方法を選ぶと言う点もポイントとして付け加わります。例えば、天然木は1本の長さが長いほど、ヒビワレ・ソリ・ヒネリの頻度が高くなります。従って、短尺材を組み合わせたほうが有利。しかし、短尺材ばかり使うと、施工性・デザイン性に問題が出る事もあります。だからこそ、その現場に適したサイズの材木を使う事は極めて重要な施工ポイントにもなります。また、フェンスなどの場合は、垂直面より水平面の方が過酷な状況にさらされます。従って、丈夫な笠木を付けると全体の耐久性が増します。極端な場合はアルミ製の笠木を使用する場合もあります。
③:樹種に適合した施工方法を選ぶ
樹種により大きく性格が変わるので当然の事です。例えば、イペ・ウリン(ハードウッド系)をエクステリア材として使う場合と、「レッドウッド」「サイプレス」をエクステリア材として使う場合とでは、かなり施工方法が変わります。一番大きな差が出るのは塗装。前者の場合は塗装してもほとんど意味がありません。しかし、後者の場合は単に外見上の問題だけでは無く、上手く塗装を使うと耐久性・表面保護と言った面でも効果的です。
この他、施工上のポイントを追求すると、何十項目もの指数が必要となります。しかし、この「エクステリア用天然木大研究」はプロ用の指導書ではありません。一般のユーザー様に天然木に対する正しい認識を持っていただくためのものです。従って、以上に留めます。しかし、それでも独自でのポイントチェックは困難でしょう。従って、上記のようなポイントを知っているエクステリア専門ショップを選ぶ事こそ、最良の方法と言えるでしょう。
そこで本日の一口アドバイス。
「正しい施工ポイントを知っている専門店に発注! それが、良い物選び最大のコツ!」
(みずき りょう)
天然木の特性を知り尽くした商品「Woody Wall・GEO」
レッドウッド性のフェンス(埋め込み部分には金属を!)
天然木とアルミ材の組み合わせ(スーパーフェンス)
「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,253
天然木の正しい使い方②=エクステリア材に相応しい樹種を選ぶ
エクステリア材として正しく天然木を使うポイント。2つ目は正しい樹種を選ぶと言う事です。天然木と言っても、世界中の材木が対象となるわけで、その数は無限に近いとも言えます。となれば、その性質も千差万別。柔らかい物・堅い物・重い物・軽い物・ヒビワレしやすい物・ヒビワレしにくい物・ソリヒネリの大きなもの・ソリヒネリの小さなもの・腐りやすい物・腐りにくい物・強度的に優れている物・強度面で比較的弱い物・云々云々・・・加えて、これ名の性質が複雑に組み合わさっています。
ただし、天然木をエクステリア材として使う場合は、屋内で構造材・造作材として使う以上に過酷な条件にさらされます。風雨だけではなく強烈な紫外線にもさらされるからです。となれば、同じ木材を屋内と屋外で使った場合、当然の事ながら屋外の方が耐久年数が短くなります。つまり、天然木をエクステリア材として使う場合は、より耐久性に優れた木材を選ぶ必要があると言う事。また、条件が厳しいため、ヒビワレ・ソリヒネリも屋内以上にひどくなります。一方、強度面では優れている方が勿論良いのですが、現実には建築構造材以上に大きな荷重がかかったりするケースは稀で、それ程樹種選びの重油ポイントとはなりません。以上のような基本条件により、エクステリア材は耐久性に優れ(腐りにくい)+ヒビワレ・反りひねりの少ない木材を選ぶ事が重要になります。
そして、国内・海外の情報を集め、エクステリアの本当のプロと呼べる人達は、長い年月をかけ候補となる多くの木材を試してきました。結果、湿気は多く暑いと言う日本の気候にも阻まれ、殆どが「△」「×」「?のまま」と言う結果に至りました。逆に言うと、「○印」を自信を持って付けられるエクステリア用天然木は極めて少ないと言う結果に至りました。
その実験結果に関しては、少し煩雑になりますが、別項で詳しく述べます。エクステリア材としてOKと言われている木材の中にも、厳しい視点でチェックすると「△」以下の木材があまりにも多いからです(注:上記で提示した以外の理由で不適合となる木材もある)。ただし、この項の目的は、最も信用性の高いエクステリア用天然木を提示する事です。従って、以下に筆者が自信を持って推奨できるごく少数のエクステリア材(天然木)だけをセレクトしておきます。
「エクステリア推奨天然木」=「イペ(ハードウッド・南米材)」「ウリン(ビリアンと言う表示も。ハードウッド・ボルネオ産)」「レッドウッド(セコイアと言う表示も。栽培木・カリフォルニア地方産)」の3種。そして、準推奨材として「マサランドゥーバ(アマゾンジャラ等の別名表記も。ハードウッド・南米産」「サイプレス(オーストラリアヒノキ)」。以上の5種。
そこで本日の一口アドバイス。
「エクステリア用天然木の一押し=イペ・ウリン(ビリアン)・レッドウッド!」
(みずき りょう)
イペ材を使ったウッドデッキ
ウリン材を使ったウッドデッキ
レッドウッド使ったエクステリアの施工例
サイプレス材
現在進行中の現場紹介をさせていただきます。
新築のお宅に門まわりの工事を施工中です。
丁張りして、
石を積みました。
あともう少し積みます。
石張り舗装もちゃくちゃくと出来上がってきています。
あとすこしで完成。
追ってまた ご紹介します。乞うご期待。
三重県いなべ市 造園・外構・エクステリア お庭づくりのプロショップ
はやし GARDEN ART