グループオリジナルピザ釜 「あつあつ熱っちゃん」作成中です。
試作品に 火入れしました。
扇風機を用いての 火起こし。
よく 燃えています。
そろそろいい加減かな…?
ピザ投入!
あっという間に
ほどよく 焼けました。
おいしかったです。
あれ? なんの試作だっけ…?
釜の形状など まだまだ 研究の余地あり。
また思考錯誤していきます。
お手頃お値段で 販売めざします。
ご期待ください。(^o^)丿
「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,267
針葉樹系の「エクステリア用天然木」を紹介中。「レッドウッド」「サイプレス」「SPF材」に続いては、「ウエスタンレッドシダー」を取り上げます。
「ウエスタンレッドシダー」(以後「レッドシダー」)については、まず分類上の確認をしておく必要があります。理由は、「シダー」と言う名称について混乱と誤解があるため。学術的には「シダー」とはマツ科ヒマラヤスギ属の針葉樹を指します(日本の「スギ」とは別系統)。そして、木材の場合北米では「シダー」は針葉樹全般を指すのが一般常識です。従って、「レッドシダー」とはヒマラヤスギの仲間と誤解しやすいのですが、全く別系統の樹木。具体的には北米産のヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹を指します。そして、クロベ=ネズコ(木曽五木の一つ)。つまり、北米産のネズコの仲間が「レッドシダー」の正体。
もう少し産地の状況に触れると、カナダのブリティッシュコロンビア州とその周辺が主産地で、高さ60m×直径2mもの大木(日本のネズコも大木になる)に育ち、同州の自然林の20%を占める程豊富な資源量を持っています。従って、木材生産量も多く、本来は価格も中級程度で、エクステリア材として一定のメリットを持っていました。しかし、25年ほど前に異変が起き、その魅力が半減したと言うのが偽らざる現状です。
具体的には、東洋エクステリア(現LIXILのエクステリア部門)がデッキを中心とするエクステリア材として「レッドシダー」の輸入を開始し、良材に限定し大量買い付けを実施(現在は事実上撤退)。その影響で、価格の高騰+材質の低下(良材の確保が困難に成った)現象が発生したからです。そして、現在もその影響が続き、「品質の割には値段の高いエクステリア用天然木」となってしまいました。同社は「レッドシダー」を普及させたと言うプラスと、市場を混乱させたと言うマイナスの両面を持ち込み去って行ったと言う次第!
「レッドシダー」の特性としては、1:芯材(赤身)部分の樹液に防腐・防虫効果のある成分を含み、比較的耐久性に優れている 2:木材の比重(気乾比重)は0.37(日本のスギとほぼ同等)と軽く加工性が良い 3:ソリ・ヒネリ・ヒビワレ(アバレ)は少ない 4:品質と価格を比較すると割高感がある・・・と言った点を挙げることが出来ます。つまり、エクステリア材としては中途半端と言わざるを得ません。従って、エクステリア系(木材系は別)のプロはあまり使わなくなったと言うのが実情です。なお、「レッドシダー」は既に紹介した「レッドウッド(セコイア)」とも全く別系統の木材です。
そこで本日の一口アドバイス。
「品質は中級・価格は中上級。中途半端感がありプロの使用頻度は減少」
(みずき りょう)
「レッドシダー」製のデッキ
同外壁材(このような使い方の方が適している)
「レッドシダー」の薄板材
同角材
「レッドシダー」の原木(巨木が多い)
「レッドシダー」の巨木(自然林)
「レッドシダー」の葉
「ネズコ」の葉
「ヒマラヤスギ」(「レッドシダー」とは別系統の樹木)
「レッドシダー」の現地製材所
「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,266
針葉樹系のエクステリア用天然木を紹介中。「レッドウッド」「サイプレス」に続き「SPF材」を紹介します。しかし、「SPF材」はエクステリアに最も不向きな木材です。それでも取り上げざるを得ない訳が・・・
「SPF材」とは世界で最も多用されている木材。元は、2×4系統の建築用構造材。名前の由来は、S=スプルース(トウヒ)・P=パイン(マツ)・F=ファー(紅)の3種混合材であるため。北米・ヨーロッパなど全世界で生産され、日本では北米からの輸入材が主流。
木材としての特色としては、1:木材の比重(気乾比重)は0.4〜0.5程度のものが多いがかなりバラツキがある(材により品質差がかなりある) 2:ソリ・ヒネリ・ヒビワレ(アバレ)は比較的大きい 3:屋外使用では腐りやすく耐久性に問題がある 4:価格が極めて安く入手も容易(どこのHCでも安価で販売されている)・・・などを上げることが出来ます。つまり、建築構造材・同造作材・家具材等には向いているが、エクステリア材としては不適切であると言う事。従って、プロが屋外用に「SPF材」を使う事はまずありません。
にもかかわらず「SPF材」を取り上げた理由は、4:安価+誰でもどこでも入手可能・・・と言う点にあります。より分かりやすく言えば、DIY用の材料として、A:塗装によるメンテなど一定のルールに従い使う B:自分で随時施工・補修する・・・と言うルールに従えば、極めて手軽なエクステリア材になるからです。例えばデッキを自分で造った場合、天然木の一定の魅力を引き出すことが出来る・圧倒的に安くできる・塗装等のメンテを行えば一定の耐久性を維持出来る・部分補修を怠らなければ長期使用も可能・・・など、多くの魅力を秘めています。
その他、「SPF材」は、1×4・1×6・2×4・2×6・2×8・4×4(断面のインチサイズ)など材料も豊富で、これらを組み合わせることであらゆる工作物を作り出すことができます。まさに、DIYの切り札的存在で、エクステリアの世界でも前記ルールを守り使えば、これほど便利で有効な部材はありません。
また、SPF材は大量生産・大量使用されていますが、欧米が主産地であるため、熱帯材とは異なり、人工林・自然林を問わず厳重に資源管理されています。従って、自然保護という観念からも推奨すべき建築材と言えます。
そこで本日の一口アドバイス。
「プロ用エクステリア材としては×。でも、DIY用エクステリア材としては◎=SPF材!」
(みずき りょう)
「SPF材」は最も廉価なDIY用部材
「SPF材」製のデッキ(塗装処理)
「SPF材」製の家具
「SPF材」:どこでも安く入手可能
「スプルース」(トウヒ)
「スプルース」の葉
「パイン」(欧米のマツ)
「パイン」の葉
「ファー」(モミ)
「ファー」の葉と種