りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO917

 

「+α の外構・ガーデン 編」・・・狭い空間の「水廻り」!

外構・ガーデンの+α を考える上で「水廻り」は極めて重要な存在です。このようなことは、屋内では常識ですが、エクステリアスペースにおいてはあまりにも無頓着にプランが作られています。メーカーの意識も低く、機能的に問題ありと言った商品も多く、これが意識を低くする一因にもなっています。残念と言う他ありません。

だからこそ、このコーナーでは「+α の水廻り」とは何かを徹底追及してみたいと思います。まずは、敷地の狭い外構・ガーデンについて。

敷地が狭い場合でも、「水廻り」設備は必要です。特に、フロントガーデンがメインの場合い、デザイン的な配慮も必要です。従って、あまり無造作に立水栓を設置することにも抵抗があります。このようなケースの場合はズバリ「塀面」を利用しましょう。

紹介するのは、フロントガーデン、限定された敷地、このような条件を見事に逆利用した作品です。まずは門廻りの写真を参照してください。まず、「水廻り」設備がまったく見えないということです。次の写真を見ればそれも当然。右サイドにあるレンガ塀の内側に、蛇口が設置してあるからです。

もう1つのポイントは、カースペースがすぐ側にあるということです。つまり、「水廻り」設備は必要ですが、用途は洗車、樹木・草花の水やり、などが主で、多目的に使われる頻度は少ないと言うことです。従って、あえて蛇口1つの単純な設備にしています。たとえ、常時ホースをつないでおいても、支障がでることも殆どないからです。

 

 

 

 

「水廻り」設備(蛇口)が見えず、デザイン的マイナスはゼロ!

 

 

 

 

 

 

 

洗車、樹木・草花への水やり用で、あえて単機能に・・・

 

次に紹介する作品は、タイル貼りのテラスというプライベートガーデンの「水廻り」設備です。と言っても塀が道路と接しており、スペースに限りがあります。そこで、同様に塀の裏面を活用しています。ただ、少し異なるところは、生活スペースで、物を洗ったりすることもあり、多機能が求められること。

そこで、作業が楽であることの基本条件である「腰高タイプ」にしています。つまり、限られた、しかもデッドに近い空間を使った「水廻り」でありながらも、機能面に充分配慮した設備であると言うことです。

 

 

 

 

 

デッドスペースを活用した「水廻り」。しかも機能面への配慮も・・・

 

 

 

 

 

 

腰高シンク、収納、照明、etc

 

そこで本日のひと口アドバイス。

「狭い空間の水廻りは塀面を使おう! 用途に応じた機能選択もお忘れなく・・・」

(りょう)