りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO919

 

「+α の外構・ガーデン 編」・・・立水栓を超えた「水廻り」!

外構・ガーデンのプランで、「水廻り」は極めて重要なものです。しかも、その性格からデザインよりも機能性が優先されます。にもかかわらず、適合するメーカー商品は皆無に等しいと言わざるを得ません。屋内と比較すると、その開発の遅れ、姿勢の間違いには腹立たしささえ感じます。

ただ、この現状を踏まえると、「屋外の水廻り」に関しては、特注対応で適切なプランを作成する必要があるということです。そして、簡単なもの~細かな配慮がなされた「水廻り」等を紹介してきました。この項では、さらなる多機能が求められ、それを見事にクリアした3例を紹介します。立水栓を超えた「水廻り」と言って良いでしょう。

1つ目の紹介作品は「バーベキューコーナー+腰高の水廻り」です。「バーベキューコーナー」の作成ポイントについては、これまでにも様々な角度から検証を行いました。そして、「バーベキュー炉」を作る前に、周辺機能を整えるよう提案して来ました。そして、周辺機能で最優先されるのが「水廻り」です。

この作品は、「バーベキュー炉」と「水廻り」をセットにしています。勿論、作業が行いやすい腰高タイプ。ある意味当然のことです。しかし、「バーベキュー炉」だけが独立してつくられるケースがまだまだ目立ちます。レベルの高いエクステリア専門店であれば、少なくともそのような使い勝手の悪いプランを作成することは無いでしょう。

 

 

 

 

 

「バーベキューコーナー」に腰高の「水廻り設備」は必需品!

 

2つ目の紹介作品は「デッキにセットされた水廻り」プランです。デッキには様々な使い方があります。当然、それにより求められる周辺設備も変わります。逆に、周辺設備のことを忘れ、結局は物干しスペースにしか使っていないことも珍しくありません。特に「水廻りと作業設備」をどうするかが重要で、この作品は極めて合理的にそれを盛り込んでいます。

腰高シンク(水受けボール)、広めの作業台、作業台も兼ねる大きめのテーブルをメインとしたファニチャーセット。これらが、デッキと一体化され、ガーデニングや、バーベキューなどの食事が、手軽に楽しめる空間となっています。しかも、無駄なコストも余りかけていません。そしてこれらの設備により、デッキ周辺が、アクティブなダイニング感覚のスペースに・・・

 

 

 

 

 

デッキがアクティブなダイニング感覚の空間に!

 

3つ目の紹介作品は「フル装備の水廻り設備」です。腰高のシンク、作業スペース、収納、その他の「水廻り」に必要な全ての機能を揃えています。しかも、石貼りをベースとしているため、耐候性・耐久性に優れているだけでは無く、水をふんだんに使った掃除も手軽に出来ます。勿論、それがデザイン上のプラスにも・・・

ただし、お客様の使用目的を考慮してのことでしょう。「屋外キッチン」と呼ぶには少しイメージの異なったプランとして纏めています。そう、より多用途に使うことを想定した「水廻り」と言えるでしょう。

 

 

 

 

フル装備の「屋外の水廻りプラン」!

 

そこで本日のひと口アドバイス。

「立水栓を超えた水廻りプランが必要に! ただし、現状でレベルの高い特注対応を!」

(りょう)