りょうさんの:エクステリア&ガーデン:ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO950

 

「落葉樹の魅力、徹底追及 編」・・・身近でもあまり知らない「センダン」!

私たちの身近なところにある「落葉樹」を紹介しています。この項で取り上げるのは「センダン」で、その代表的な樹木です。でも、不思議なことにその存在を知らない人が多いように思います。どこでも見かけ、名前など気にもかけない雑草のような存在でしょうか?

「センダン(栴檀)」は、ムクロジ目、センダン科、センダン属の落葉高木です。樹高は15mにもなり、西日本~アジアにかけ幅広いエリアに自生しています。当然のことながら、「落葉樹」にしては暑さに強く、夏の陽光による葉枯れなども余りありません。

「センダン」の最大の特色は成長の早さです。特に幼木の成長は早く、また枝も緑色で雑草のような感覚さえ持っています。葉は互生で細く小さく柔らかいのが特徴です。ただ、その一団の枝の長さは50㎝にも達します。枝は細く葉の一団とも関係し大きく伸びます。花は、薄紫色の小さなものですが、群開し結構楽しめます。開花期は5月~6月。秋にはブラウン系の実を大量に付けますが、こちらはそれほど目立つものでは有りません。

「センダン」は、やや枝が伸びすぎるものの、スッキリ樹形で、花も楽しむことが出来ます。前述のように暑さにも強く、植栽用樹木としても魅力があります。従って、街路樹、公園木としても良く使われます。ただ、最近、シンボルツリーなどの庭木としてはあまり見かけなくなりました。温暖化が進む環境を考慮すると、もう少し有効に活用すべきかも知れません。

写真を参照してください。あ、あそこにもあったと気づかれる人も多いのではないでしょうか。そう、「センダン」は植樹されたものだけではなく、道路脇の草むら、身近な雑木林にも多数自生しています。まさに、身近な「落葉樹」の代表的存在でもあるわけです。それが、余計に庭木として使われない原因かもしれません。

また、「センダン」は葉や実に毒性物質を持っています。従って、昔は防虫剤(葉)、整腸剤(実)、などにも使われました。従って、食べたりしないように注意してください。ただ、逆に虫を呼びにくいという長所にもなっています。また材にはかすかですが芳香があります。

ただし、「栴檀は双葉より芳しい」と言う言葉がありますが、これは「ビャクダン(白檀)」を指したもののようで、香木になる程の強い香りは持っていません。なお、「ビャクダン」は、ビャクダン科、ビャクダン属の樹木で、「センダン」とはまったくの別種です。

そこで本日のひと口アドバイス。

「近くの草むらにも自生、街路樹などにも使われる身近な落葉樹! それがセンダン!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

「センダン」の樹形。公園木、街路樹にも使われる。

 

 

 

 

 

 

「センダン」の花。5月頃開花し結構美しい!

 

 

 

 

 

 

「センダン」の葉。近くの草むらにも・・・

 

 

 

 

 

 

幼木の葉。雑草のような感じ。