りょうさんの:エクステリア&ガーデン:ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO969

 

「外構・ガーデンセミナー 編」・・・危険な形優先のヒアリング!

敷地の確認後は、ゾーニング・ラフプランの作成と言った作業に入ります。この時、当然のことながらお客様のご要望を聞くヒアリングと言う作業が必要になります。この時、殆どのエクステリア専門店では「ヒアリングシート」と言うものを作成しており、聴き漏れが無いように注意しながらお話を伺います。

では、ヒアリングで最も重要なポイントとは何でしょうか? それは形に惑わされすぎないと言うことです。この答えには疑問を感じるお客様も多いかもしれません。場合によっては、考えている形を否定するのかと思われるかもしれません。でも勿論そうではありません。お客様がこだわっておられる形は、勿論プランに取り入れます。

ただ、形にとらわれすぎると、そこに落とし穴が待っていることが多いと言うことです。前項でも提示しましたが、形には意味が2つあります。お客様が実現したいこだわりの形と、この目的のためには何となくこの形状が良いと考える形です。そして、問題は後者です。なぜなら、プロの目を通した場合い、その目的なら別の形の方が良いというケースが意外に多いからです。言い換えれば、ひと口にプロと言っても、この隠れた最良の形を見つけ出せるか否かで、プラン作成能力に大きな差が生じると言うことです。

従って、優れたプラン作成のためには、目に見えない部分のヒアリングも極めて重要になります。これらを含めて、確認すべき基本条項を列記しておきます。

初期段階のヒアリング基本条項・・・①:ご家族構成 ②:ご予算・資金計画 ③:外構・ガーデンに関する基本的ご要望(目的 ④:車・バイク・自転車等の保有状況 ⑤:関連する趣味・特技 ⑥:お客様のこだわり・・・などです。

当然、プランの進行段階では、より細部のヒアリングが必要になります。しかし、上記項目を見ても、初期段階では基本的な意思疎通、屋外空間に何を求めるか、と言った形以前の項目が基軸となることをご理解願えると思います。逆に、基本部分を飛び越え、塀の形・素材、門廻りの位置 ・デザイン、と言ったことばかりがクローズアップされると、最も大切なマクロ的判断に支障をきたし、部分的には素晴らしいが、基本機能に欠陥があるスペースになってしまうこともあります。ただし、⑥の「こだわり」において、どうしても取り入れたい形・ポイントは最優先します。

それでは、①~⑥の基本ポイントに従い、紙上でより具体的に、プランの作成に必要な事項を追い、お客様に取り最高の外構・ガーデンとは何か、追求を続けます。

そこで本日のひと口アドバイス。

「よりすぐれたヒアリング・・・それは形の奥に隠されたものを引き出せるヒアリング!」

(りょう)

 

 

 

 初回のヒアリングでは、形以外にも多くの大切なポイントが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 プライベートガーデンを重要視した住宅配置と屋外ゾーニング。

 

 

 

 

 

 

 

 植栽に関するラフプラン例。