りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO990

 

「外構・ガーデンセミナー 編」・・・目隠し度何%と言う考え方?

「木製目隠し」の特性について検証しています。今回は後半で、④:あらゆる現場に対応できる ⑤:目隠し度を自由に調整できる ⑥:比較的コストが安い・・・と言う3点について詳述します。

④:の「現場対応力」については、「木製目隠し」にかなうものはありません。アルミ、アルミ+樹脂パネル、樹脂成型品、等の「目隠し」もそれなりの対応は勿論可能です。しかし、木製のように、あらゆる高さ・幅、地形、敷地形状、に合わせることは出来ません。例えば、鋭角のコーナー、傾斜地への対応、3角形やRなどの特殊デザインへの対応、などは極めて困難です。でも、「木製目隠し」であれば加工性の良さ、材料サイズが豊富、等を活かしこのような難題もクリアすることが出来ます。

⑤:の「目隠し度調整」に関しても木製にかなうものはありません。ひと口に「目隠し」と言っても、どの程度視線をさえぎればよいのか、目的・お客様の性格等により大きく異なります。そこで、「目隠し度何%」と言う発想が必要になります。勿論、何%と言うのは感覚の問題ですが、まったく見えない目隠し度100%、意識的に覗き込まない限り見えない70%程度、目隠しがあるという安心感はあるが実際には見える50%程度、と言った分類で良いでしょう。

メーカー製品の「目隠し」の場合は、商品選択により目隠し度を調整することになります。同時に、特例を除き部分により目隠し度を変えることは極めて困難です。しかし、「木製目隠し」であれば、ほぼ同じ部材、あるいは一部の部材を工夫するだけで、目隠し度を自由に変えることができます。しかも、部分による調整も可能です。そう、最も気になる視線の高さ(部分)だけ目隠し度100%、他は70%、と言った処理も簡単に出来ると言うことです。

なお、木製の場合い、目隠し度100%にする場合い、材をパネル状に隙間なくつなぐ、両面張りにする、桟木をクロス状にする、ルーバー状にする、と言う4つの方法があります。従って、完全目隠しであっても様々なデザインを選択することも可能です。ただ、材を隙間無くパネル上につなぐことは、風の通り道も無くすため、大型の目隠しにはお勧めできません。

⑥:の「コストが比較的安い」と言う特性に関しては、低価格商品もあるので、絶対的評価によるものではありません。ただ、かなりグレードの高い(「木製目隠し」自体かなり価値観が高い)、例えば最近普及しだした、アルミフレーム+樹脂パネルの大型目隠しなどと比較すると、かなりお買い得感があります。同時に、一般的な外構・ガーデンプランに入れられる価格での提供が可能です。また、プランの工夫により、ある程度コストを落とす工夫も出来ます。

そこで本日のひと口アドバイス。

「目隠し度を自在に調整する。この発想を取り入れられるのは、木製目隠しだけ!」

(りょう)

 

 

 

 

 

デッキ前の「木製目隠し」。

 

 

 

 

 

 

 

Rデザインの「木製目隠し」。

 

 

 

 

 

 

 

 

部分により目隠し度を変えた「木製目隠し」。