りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO1,010

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・圧倒的人気の「シマトネリコ」!

スッキリ樹形の「常緑樹」。3種目のご紹介は「シマトネリコ」です。普及率NO1ともいえる樹木で、ご存知の方も多いでしょう。でも、本家本元のトネリコとどう違うの? なぜ常緑樹なの? なぜそんなに人気があるの? など、多くの疑問も・・・

「シマトネリコ」は、トネリコ科、トネリコ属の常緑(半常緑とする説も)高木です。その名が示すとおりトネリコと極めて近い関係の樹木で、最近人気のアオダモもトネリコの仲間です。従って、樹形がスッキリしており、シンボルツリー人気NO1 の地位を保持しています。でも、トネリコもアオダモも「落葉樹」であるのに、なぜ「シマトネリコ」「常緑樹」なのでしょうか?

それは、「シマトネリコ」と言う名前と、それに関連する原産地に秘密があります。日本人にはお馴染みのものでも「シマ」の名をあえて付ける場合がよく有ります。「シマラッキョウ」などはその典型と言えるでしょう。理由は、奄美群島、沖縄など、暖地の島々で産出するものであるからです。

そう、「シマトネリコ」も主に沖縄産のトネリコの近樹種を本土に持ち込み普及させたものです。原産地はインド、東南アジア、それに沖縄等で、「常緑樹」であって当然! ただし、トネリコの仲間である以上は、スッキリ樹形が保たれていると言うことでもあり、たちまち人気が爆発し、現在に至っています。最初に持ち込んだ人は誰か不明ですが、まさに先見の明があったと言えるでしょう。

「シマトネリコ」の特徴を改めて列記しておくと、「常緑樹」としては葉がしなやかで細く小さめ、枝が細く繊細、陽春に白い花を付け美しい、一見豆類のような実を付ける、半日陰でも対応できる、夏に強い、成長が早く価格が安い・・・などを上げることが出来ます。なお、暖地産の植物で、寒冷地では冬に葉を落とすため「半常緑樹」と表現する場合もあります(ただし、普及と共に耐寒性もアップし長野県等でも栽培が可能に)。

ここまで書けば、「シマトネリコ」の人気の秘密、もうご理解願えたでしょう。そう、「常緑樹」で数少ないスッキリ樹形+幅広い対応力+お値打ち価格、と言った条件を揃えているからです。

しいて、欠陥を上げるとすれば、枝が伸びすぎる、あまりにも多く見られるようになった、と言った点でしょう。でも、枝が伸びればバッサリ切ればOK。普及しすぎと言われてもそれは「シマトネリコ」の責任ではありません。いずれにしても、当分人気NO1 シンボルツリーの座は揺るぎそうもありません。

そこで本日のひと口アドバイス。

「常緑樹だがスッキリ樹形、暑さ・日陰に強い、低価格・・・それが人気NO1・シマトネリコ!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

「シマトネリコ」の株立。

 

 

 

 

 

 

 

 

花も結構楽しめる。陽春咲き。

 

 

 

 

 

 

 

 

トネリコ属特有のマメのような実。