りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,058

 

「レッドウッドの世界 編」・・・「レッドウッド」と言う木材の魅力!

この項からは、大きく視点を変え木材としての「レッドウッド」の魅力に迫ります。まず、「レッドウッド」と言う木材の基本特性について検証します。とりあえず、その特性を列記し、項目別に分析・詳述して行きます。

*木材「レッドウッド」の基本特性・・・①:耐久性・耐候性に優れている ②:軽くて加工性がよい ③:収縮率が低く、くるい、ひび割れ、などが少ない ④:燃えにくい ⑤:エコ素材であり、安定供給が可能・・・などを上げることが出来ます。

①:に関しては、2つの要因があります。1つ目の要因は、樹脂にタンニン(ポリフェノール)が大量に含まれていると言う点にあります。このため木材「レッドウッド」は赤味を帯びています。そして、エクステリア材として使った場合は、特殊な悪条件が重ならなければ、ノーメンテナンスでも20~30年は持ちます。おそらく、これだけの耐久性・耐候性を持っているのは、比重が1前後と極めて重く硬い「ハードウッド」類を除けば、「レッドウッド」だけでしょう。また、タンニンはシロアリの食害からも木を守ってくれます。従って、「レッドウッド」がシロアリに犯されることはまずありません。

2つ目の要因は、「レッドウッド」は赤身と言われる芯材の部分か極めて大きいと言うことです。木材は中心部の赤身、周辺部のシラタ、と言う2つの部分があり、赤身の方が耐久性・耐候性に優れています。ただ、一般材はシラタの部分も多く、それをカットして使うことは困難です。ところが「レッドウッド」はそれが可能で、耐久性・耐候性を高めるさらなる要因となっています。しかも、日本へ入ってきている材はチェックが厳しく、100%赤身と言うことが前提となっています。

従って、「レッドウッド」はアメリカでも、建築構造材、造作材としてだけではなく、屋根材、外壁材、エクステリア材としても多用されてきました。そして、100年近く経っても朽ちることなく使われています。勿論、日本での評価も高く、デッキ、フェンス、目隠し、門柱、門扉、パーゴラ、などの高級エクステリア材として使われています。

特に「レッドウッド」は、「ハードウッド」と異なり硬くて重いため耐久性・耐候性に優れているのではありません。詳しく後述しますが、加工性に優れるなどの特性も持っています。従って、デッキのような単純な商品だけではなく、複雑な加工が要求されるエクステリア商品に対しても使いやすく、この点がさらに魅力をアップさせる要因となっています。

そこで本日のひと口アドバイス。

「耐久性・耐候性に優れるレッドウッド! さらにハードウッドには無い+αの魅力も!」

(りょう)

 

 

 

 

 

「レッドウッド」の製材工場。

 

 

 

 

 

 

製材後出荷を待つ「レッドウッド」。

 

 

 

 

 

 

「レッドウッド」の原木。殆どが芯材。