りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,715

  

 「外構の本質を知ろう 編」・・・「カースペース」にもっとグリーンを!

「多目的カースペース」について検証中です。前項に引き続き、ここでは「グリーン一体型カースペース」を取り上げ、その魅力とプランのポイントについて考えます。「カースペース」の基本構成要素といえば、車の重量・動きに耐えられる土間、カーポート、カーゲート、など。どれをとっても、無機的なものばかりです。しかも、既に述べたとおり、屋外で最も広い空間を必要とします。

だからこそ、ここにグリーンを取り入れることは極めて重要。屋外に潤いをもたらすことが出来るし、ヒートアイランド現象を防ぐなど、住環境へのメリットも生み出します。また、グリーンスペースでガーデニングを楽しむことも出来ます。そして、「カースペース」はグリーンとのコラボレーションが充分に可能であることも覚えておいてください。

その最大の理由は、「カースペース」の土間は全て同じ強度・耐久性を求められるわけではないからです。もっと端的な表現をすれば、車のタイヤが乗る場所は「カースペース」の一部であり、それ以外はもっと自由に使えるということ。また、発想を変えれば、強固な土間はグリーンの無差別な伸びを防いでくれる役目を果たし、管理しやすい緑の空間として有利な面さえあります。

「グリーン一体型カースペース」の場合い、背の高い樹木は周辺にしか植えられません。ただ、全体の面積が広いため、風通し・日当たりが良い場合が多く、樹木の栽培に結構適している場所でもあります。ぜひ有効に使ってください。次に、もう少し周辺を広めに活用し、段差の無い花壇として使うことが出来ます。そこでは、地を這うタイプのグランドカバーだけではなく、背の低いものであれば、花物などを栽培することも可能。つまり、ガーデニングスペースとして楽しむことも出来ると言うこと。

さらに、タイヤの乗らない土間部分も、剛健で地面を覆うタイプのグランドカバーであれば、充分に楽しむことが出来ます。「カースペース」土間の周辺を、土を残した処理に変え、楽しんでみてください。土間の目地部を緑に。そして、「カースペース」の中心部も同じ発想で、グリーンスペースとして使うことが出来ます。また、「グリーン一体型カースペース」とまでは行かなくても、同じ発想で、周辺、目地部、中心部に少し土を残し、グランドカバーを植えることは超お勧め。これだけで、無味乾燥な味気なさを取り除いてくれます。しかも、前記の通り土間が草花の生育の調整材ともなり、管理も殆ど不要。

ここで、1つ注意を。土間目地の緑と言えば「タマリュウ」系、こんな過ちが今も多く見られます。「タマリュウ」は決して剛健なグランドカバーではないからです。小さな問題ではありますが、専門店のスタッフと相談して、もっとお気に入りの、もっとそこに適したグランドカバーを選ぶようにしましょう。

そこで本日のひと口アドバイス。

「カースペースは魅力的グリーンスペース! フロントガーデンにもっと潤いを!」

(りょう)

 

 

 

 

 

グリーン一体型の「カースペース」

 

 

 

 

 

まったく緑の無い「カースペース」

 

 

 

 

 

 

 

土間目地にタマリュウ???