りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,899

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・塀を使ったガーデンステージの特性!

家屋との隣接型、独立型に続いては、塀の裏側(内側)を使ったガーデンステージについて検証します。

このタイプのガーデンステージは、独立型の変形とも言えます。ただし、狭い敷地でも対応できるため、日本の住宅事情を考えると非常に有効なスタイルとも言えます。また、新たに目隠しを設置しなくてもよい場合が多く、コストの削減にもつながります。このような特性を考慮すると、塀との隣接部でスペースに余裕があれば、もっと多くのガーデンステージが造られてもよいはずです。しかし、まだ普及率は低いのが残念です。

塀の裏側を利用したガーデンステージに関して実際の状況を見ると、やはりコンパクトな物が多くなります。従って、ちょっとした休憩場所、フォーカルポイントとセットになった観賞用スペース、と言ったプランが主体となります。具体的には、2〜5㎡程度の石貼、石敷、タイル貼の土間をベースとし、簡単なガーデンファニチャーを置くといったタイプが主体。従って、屋根等の大掛かりな設置物を置く場合も少なく、パーゴラ程度が一般的。

ただし、掃き出し窓に近い場合は、ガーデンステージと窓前のデッキを一体化しつないでしまうのも極めて有効な方法です。勿論、その場合は利便性がアップし、使い勝手がさらによくなります。

その他の設置物で特にお勧めしたいのが、簡単な水回り設備。隣接型ガーデンステージで紹介したのと同様、腰高シンク、2口蛇口程度の水栓設備があると、機能面で多くのメリットが生まれます。また、デザイン・雰囲気づくりと言う面にこだわる場合は、デザイン性に優れた壁栓を加えると、イメージアップにつながること間違いなし。

上記の指摘でも分かる通り、塀の裏側を使ったガーデンステージの場合は、本格的なバーベキューコーナーを作るといった大掛かりなケースは稀です。それだけの広さが確保しにくい、外部へ煙・匂い・音などが漏れ気を使う、と言った事情によるためですが、その一方で、デザイン面へのこだわりは非常に強い。そう感じます。

限られたスペース、使用条件であるだけに、観賞価値をよりアップさせたい、自分だけのこだわりを表現したい、そんな気持ちになるためでしょうか。だからこそ、カントリー調、アジアンテイスト、中東風、などのイメージにこだわったプランが多くなるのも、このタイプのガーデンステージの特性の一つでしょう。従って、前出の壁栓などにプラスし小さな池が設置される場合もあります。そこだけが、コンパクトな異空間、プライベート空間、と言った夢に繋がっているのだと思います。

プライベートガーデンは、個人、家族、限られた招待者だけのスペースです。そこに、フロントガーデンとの決定的な差があります。その特性に、日本の住宅事情を加味すると、塀の裏側はもっともっと有効に使われるべきでしょう。

そこで本日のひと口アドバイス。

「塀の裏側にガーデンステージを! そこは狭くても特別ない空間!」

(りょう)

 

 

 

 

塀を使ったガーデンステージプラン

 

 

 

 

 

アジアンテイストコーナー

 

 

 

 

 

 

 

塀とパーゴラ