みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO3,012

「天然素材の魅力」第45回・・・手頃な「マホニア属」の2系統①?

お勧めサブツリー。ナンテンの仲間を紹介中。「ナンテン」「オタフクナンテン」に続いては、マホニア属(ヒイラギナンテン属)のを紹介。でも、マホニア属って???

<「ヒイラギナンテン」の仲間とは?>

ナンテンの仲間はメギ科に属します。ただし、日本で園芸的にナンテンの仲間に含めているものには、ナンテン属とマホニア属(ヒイラギナンテン属)に大別されます。そして、既にナンテン属については2種(「ナンテン」「オタフクナンテン」)紹介しましたので、この項ではマホニア属をピックアップ。ただし、ガーデンで最近サブツリー(副木・低木)として多用されるものは「ヒイラギナンテン」の仲間と「ナリヒラナンテン(又は「ホソバナンテン」)」の仲間に分かれます。では、「ヒイラギナンテン」の正体とその近樹種とは。

「ヒイラギナンテン」=学名「Mahonia(マホニア属) japonica」。台湾・中国に自生する植物orヒイラギのような刺を持つマホニア属の総称。有名近樹種A:「マホニア・チャリティー」・・・学名「Mahonia carity」。「ヒイラギナンテン」より大型(「ヒイラギナンテン」と「ロマリフォーリア」を交配した園芸種とも?)。有名近樹種B:「マホニア・ロマリフォーリア」・・・学名「Mahonia lomariifolia」。原産地は中国南部。「ヒイラギナンテン」より大型。

「ヒイラギナンテン」類の定義はかなり難しいと言わざるを得ません。学術的には前述のごとく「Mahonia japonica」(中国原産なのになぜか学名はジャポニカ?)を指しますが、庭木の場合は<ヒイラギのように刺のある葉を持つマホニア属の総称ととらえた方が現実的であるからです。そこから派生し、最近良く普及しだした「マホニア・チャリティー」≒「ヒイラギナンテン」と言った扱いもまずらしくありません。

従って、このコーナーでも「ヒイラギナンテン」とその仲間として同一扱いしておきます。この仲間の特色としては、ヒイラギとよく似た刺のある葉を持つ(ヒイラギとはまったくの別種)、冬〜春にかけて黄色い花を群開させる、花が散った後ブルーベリーに似た紫色の実を着ける・・・などを上げることが出来ます。

最近住宅用としては、刺を嫌いやや普及率が落ちています(公園・街路用低木としては引き続き多用)が、刺の痛みを逆手に取り、窓下などに防犯を兼ねて植える事をお勧めします。そう、サブツリーの役目は必ずしも外見だけとは限らないと言う事。「ヒイラギナンテン」とその仲間。もう一度見直し、ぜひ有効活用して下さい。

そこで本日の一口アドバイス。

「ヒイラギナンテンとその仲間。葉の刺を逆転の発想で有効活用しよう!」

(みずき りょう)

 

45:ヒイラギナンテン樹形

 

 

 

 

 

「ヒイラギナンテン」の樹形

 

45:マホニアチャリティー

 

 

 

 

 

「マホニア・チャリティー」=「ヒイラギナンテン」よりやや大型。園芸種?

45:マホニアロマリフォーリア

 

 

 

 

「マホニア・ロマリフォーリア」

 

45:ヒイラギナンテン花

 

 

 

 

 

「ヒイラギナンテン」の花

 

45:ヒイラギナンテン実

 

 

 

 

 

 

 

「ヒイラギナンテン」の実