みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,044

「プライベートガーデン研究」第10回・・・独立型と隣接型ステージの相違?

プライベートガーデンを創り暮らしをエンジョイするには、核となる「ガーデンステージ」が必要だと述べました。しかし、プライベートガーデンを創る目的は実に様々。従って、「ガーデンステージ」もまた千差万別と言う事に成ります。ただ、敷地条件・使う商品・周辺プラン等にはある程度のパターンがあります。従って、その代表的パターンを提示しておき、選択しやすくしておきます。基本パターンを参考に、そこからアレンジして独自の「ガーデンステージ」を創り上げてください。

<独立型のガーデンステージと隣接型のガーデンステージ>

プライベートガーデンの核である以上、「ガーデンステージ」もプライベートガーデン内に設置します。そして、タイプとしては独立型と隣接型に大別されます。「独立型ガーデンステージ」とは建物(住宅本体)と接していないタイプの事。プライベートガーデンの最重要部に通常設置しますが、敷地が狭い場合は、塀の内側の一画を活用する場合もあります。

一方、「隣接型ガーデンステージ」は建物に接して設置する「ガーデンステージ」。日本ではむしろこのタイプが主流となっています。

では、「独立型ガーデンステージ」の主要タイプとは。まず、石貼り・タイル貼り・デッキ等でしっかりとした土スペースを確保。その上に「ガゼボ(東屋)」「ガーデンシェッド(小屋)」「独立型コンサバトリー(高級サンルーム)」「大型のパラソル」「パーゴラ」などを置き、ガーデンライフのセンター的機能を備えるのが一般的。従って、上記に加え、水回り設備・作業設備・ガーデンファニチャー等が付帯されることが多くなります。と言うよりも、基本パターンは同じでも、ガーデン自体の主目的により付帯設備が変化すると記した方が良いでしょう。

続いて、「隣接型のガーデンステージ」の主要タイプ。多くは建物の掃き出し窓前に設置されます。そして、独立型同様の土間・デッキ等を最初に造り、その上にテラス屋根・パーゴラ・オーニング(可動式日除け)・ガーデンルーム・コンサバトリー、等を設置するのが一般的。これに、独立型同様、付帯設備が加わり様々な目的に対応する事に成ります。

ただし、独立型・隣接型共に、土間パターンの選択オープン性の高いタイプor ルームに近いタイプかの選択が極めて重要になるため、夢だけではなく、求める機能に合わせてセレクトしてください。また、「隣接型ガーデンステージ」をフロントガーデンに設置し大失敗(外部視線が気になり使えない)。このような例も。こんな時には、しっかりとした目隠しを設置しプライベートガーデン化してください。

そこで本日の一口アドバイス。

「独立型or 隣接型ガーデンステージの相違をよく把握し、正しい選択を!」

(みずき りょう)

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ガゼボ(アジアンテイスト・インドネシア製)・・・独立型ガーデンステージの代表的設置物。一般的にはオープン度が高く、自然との接点を大切にしたプランに最適!

 

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ガーデンシェッド・・・独立型ガーデンステージのもう1つの代表的設置物。収納スペース・趣味の部屋などに最適。カントリーガーデン・キッチンガーデンの象徴的存在でもある。

 

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ガーデンルーム・・・日本で開発された隣接型ガーデンステージ用の代表的設置物。フルオープン・フルクローズ対応が可能なタイプが多く、対応力の広さが特色!