みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,042

「プライベートガーデン研究」第8回・・・あなたが<求める目的>を明確に!

敷地が狭い日本の一戸建て住宅でも、90%以上がプライベートガーデンを創るスペースを確保できることが、前項により確認できました。マンション等の集合住宅に関しても、屋上が使える・広めのベランダがある、等の場合はOK。ただし、今項のテーマとなる<活用目的>に関してはかなり制限されます。その前提でチャレンジを・・・

<プライベートガーデンを創る多様な目的>

プライベートガーデンとフロントガーデンを比較すると、前者の方がはるかに多様性を持っています。それだけ<目的>も様々であると言う事。だからこそ、プライベートガーデプランを考えるときは、まず<活用目的を列記する>ことから始めてください。なお、<列記>と書いたのは、殆どの場合目的が複数であるため。それを前提に、参考材料として、一般的<目的>を以下に提示しておきます。

プライベートガーデンを創る目的例:ガーデニング関連(ただし、極めて範囲が広い)、フォーカルポイントを創る(鑑賞用)ため、くつろぎの空間、お子様の遊び場、ペット用空間、趣味の空間、食事・パーティー用空間、家事等の日常作業空間、等

必要な<活用目的の列記>が終われば、さらに目的ごとに必要なもの付け加えましょう。例えば、ガーデニングと言っても、キッチンガーデンと欄の栽培では求められる設備が大きく異なるため。前者の場合は、収穫物に適した畑・水回り設備などが特に重要になります。後者の場合は、温室・空調設備、等。つまり、<目的列記>が大項目のセレクトなら、<目的別チェック>は小項目のセレクトと言う事に成ります。

ただし、夢は無限に膨らみなすが、全てすぐに実現するとは限りません。また、急ぎ過ぎても時と共に状況が変化する事もあります。従って、ご予算面の含め、その中から<第一段階で実現可能なプラン>への置き換え作業が必要。と言うよりも、この作業が<プライベートガーデン創りの最重要項目>となります。

では、前記した作業(プラン創り)をよりスムースに、より的確に進める最良の方法とは。それは、お客様単独ではなく、プロと一緒に進行すると言う事。そして、対象となるプロ=地元の(レベルの高い)エクステリア専門ショップの事。つまりは、<最良のプライベートガーデン創り=早い段階で相談相手となるエクステリア専門ショップ見つけ、お客様とプロとの共同作業でプラン創りを進める>と言う事になります。

補足しておくならば、レベルの低いプロ=お客様が提示した形をプランとして纏める人(店)の事。レベルの高いプロ=上記項目を一緒に考え最良のプランを創る人(店)の事。ご理解いただけたでしょうか・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「まず<使用目的>を明確に。続いて、今実現可能なプランへの落とし込みを!」

(みずき りょう)

8:Kガーデン

 

 

 

 

 

 

野菜の栽培が主目的のプライベートガーデン。「少し贅沢」と考える人があるかもしれない。だが、プライベートガーデンはあくまでも住む人が主役。だから、一般論を必要以上に重視する必要は無い。

 

8:窓前

 

 

 

 

 

 

 

鑑賞が主目的のプライベートガーデン。このように、掃き出し窓前フォーカルポイントを創ると、暮らしに大きな潤いを与える事に成る。

 

8:ペット

 

 

 

 

 

 

 

ペットを強く意識したガーデンルーム。最近はこのようなプラン要望も増えている。当然、同じルームでも活用目的により、最適仕様と言うものが大きく異なってくる。