みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,050

「プライベートガーデン研究」第16回・・・あなたは土間派それとも デッキ派?

「隣接型ガーデンステージ」について検証中。この項では、本題の設置物について詳しく述べる前に、ベースとなる土間(床)処理について述べます。

<お勧め土間材とデッキ材&その理由>

前項でも少し触れましたが、「隣接型ガーデンステージ」のプラン(仕様)を考える時、土間仕様を選ぶか、デッキ仕様を選ぶか、その他の床仕様を選ぶかで、その特性が大きく変わります。つまり、見過ごしやすいが重要なポイントであると言う事。

具体的には、水を使う、水洗い・掃除などが絶えず必要、傷つきやすい・・・などアクティブな使い方をされる場合は土間仕様がお勧め。デッキ仕様の場合はある程度アクティブな使い方はするが、温もり・風合いも重視したい場合がお勧め。(少数派だが)床仕様(フローリング、Pタイル、クッションフロア、等)の場合はリビング的要素の強い使い方がお勧めとなります。

土間仕様の場合は、タイル貼、石貼が一般的ですが、最近は30㎝角の大型タイル貼が圧倒的多数を占めるようになりました。これは、ローコストで高品質なタイルが多数販売されるようになったうえ、精度・耐久性・デザイン性に優れているため。また、より大型で木彫・石調のタイルを使う場合も増えてきました。ただ、魅力的ではあるがかなり癖が強く、好み・周辺とのバランス等を考え選ぶようにしてください。

デッキ仕様の場合は、アクティブな使い方にも、風合い重視&リビング的使い方にも、ある程度対応できます。素材としては、表面が硬く耐久性にも優れたハードウッド類(特に「ウリン」がお勧め)、より風合い重視の高耐久針葉樹類(レッドウッド、レッドシーダー、サイプレス、等)、樹脂木の3種が代表格。近年は、樹脂木を使うケースが増えていますが、風合い面で課題がある・表面温度が上がりすぎると言った理由で、筆者の場合は出来るだけ避けるようにしています。

床仕様の場合は、元々少数派で、多くの課題も残されています。「隣接型ガーデンステージ」の場合、いかに部屋に近いプランであっても、外部からの影響が大きく(雨風が入りやすい、温度差が大きくなりやすい、結露等を防ぐのが困難、等)、床仕様向きとは言えないからです。従って、リビング色をより強く求められる場合は、増築ルームと呼ばれるタイプを選ぶか、増築をお勧めします。

以上により、土間(床)の選択が「隣接型ガーデンステージ」の場合いかに大切かご理解願えたと思います。だからこそ、全体プラン作りの段階でどの仕様・どの素材を選ぶか、良く吟味してください。なお、「独立型ガーデンステージ」もある程度土間(床)選びは大切ですが、隣接型ほど全体プランに大きな影響を及ぼす事はありません。

そこで本日の一口アドバイス。

「あまたは土間仕様派? デッキ仕様派? それとも・・・プラン作成時に十分な吟味を!」

(みずき りょう)

 

16:テラス土間

 

 

 

 

 

 

テラス土間・・・30㎝角タイル仕上げのテラス土間=最近の主流。「隣接型ガーデンステージ」のベースとして使う場合にもお勧め。アクティブな使い方にも耐え、コーディネートもしやすい。

 

16:ウリンデッキ

 

 

 

 

 

 

ウリンデッキ・・・傷つきにくく、強度・耐久性も抜群施工当初に赤い灰汁が出るが、それが耐久性アップにも貢献。しかも、経年変化でより味が出る。勿論、「隣接型ガーデンステージ」のベースにも最適!

 

16:床仕様

 

 

 

 

 

 

リビング志向の強いガーデンルーム・・・雨の吹込み、結露、紫外線焼けなどの問題があり、このような仕様にするには、それを承知のうえで・・・