みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,052

「プライベートガーデン研究」第18回・・・隣接型設置物の原点=テラス(屋根)!

「隣接型ガーデンステージ」用の主要設置物について検証中。今回は、前項に続き「テラス(屋根)」について述べます。

<ローコストで選択肢も豊富な「テラス(屋根)」!>

「テラス(屋根)」とは何か。前項で詳述しましたので、今回はその特性と具体的な使い方について確認します。

「テラス(屋根)」が登場したころは、屋根材に波板を使っていました。結果として、カーポートと共に、極めて安いエクステリア商品でもありました。そして、利便性(簡単に雨を防ぐことが出来る)も加わり、急速に普及し、最もポピュラーな商品にもなりました。ただ、物干し・簡易的な収納と言ったことが主目的で、裏庭・建物サイドの臨地境界・バルコニー上(2階)など、あまり目立たない場所に設置すると言うイメージの方が強い商品(デザインより機能重視)でした。

しかし、屋根材にアクリルor ポリカ板を使った商品の登場とともにデザイン性が一気に向上。それと並行して、「隣接型ガーデンステージ」へのメイン設置物としても注目度が高まりました。加えて、よりデザイン性にこだわったハイグレードタイプの登場+様々なアレンジが可能な商品・・・なども加わり、更なる発展を遂げようとしています。

「テラス(屋根)」の特性としては、A:値段が安い B:自然とのかかわりが大きい・・・と言う2点を挙げることが出来ます。

A:値段に関しては、ルーム的要素が強い商品より安くなるのが当然。従って、高級タイプと言っても、ガーデンルーム、コンサバトリーなどと比較すると、<かなりのお手軽商品>となります。従って、使用目的に照らし合わせ、「テラス(屋根)」でOKとなれば、ご予算面の壁もほぼなくなります。

B:自然とのかかわりに関しては、<屋根さえあれば十分>と言った「隣接型ガーデンステージ」の方が実は多いと言う点に注目すべきです。それどころか、余計な仕切りが無い方が良い場合さえあります。例えば、物干し等の生活機能、ガーデニング関連の起点、ペット優先の空間、バーベキュー等の起点、くつろぎの場、などとして使う場合は、殆どが急な雨さえ防げれば十分であるから。

上記のような使い方を想定した場合、パーゴラでOKと言う場合も。ただし、雨の多い日本ではやはり屋根だけは欲しい。これが現実ではないでしょうか。となれば、<「テラス(屋根)」は最も日本の現状に即した「隣接型ガーデンステージ」用の設置物>と言えるかもしれません。

そこで本日の一口アドバイス。

「<屋根さえあれば十分>そんな使用方法が多い≒テラス屋根が最適(で十分)!」

(みずき りょう)

 

18:テラス

 

 

 

 

 

 

 

デッキ&テラス・・・このようにかなりハイグレードな「隣接型ガーデンステージ」であっても、デッキ上の設置物は、ガーデンルームより「テラス(屋根)」の方が適している場合も珍しくない。

 

18:ハイグレード

 

 

 

 

 

 

ワングレード上の「テラス(屋根)」・・・単に「テラス(屋根)」と言ってもデザイン的に優れ重厚感のあるハイグレード商品も多数出回るようになった。その分、用途も機能も拡大。

 

18:中間品

 

 

 

 

 

 

「テラス(屋根)」とルーム系の中間タイプ・・・屋根と部分的な仕切り(建具)で構成された、「テラス(屋根)」とガーデンルームの中間的プラン。「隣接型ガーデンステージ」の場合、用途により、全面的に囲わない方が良いばあも多い。