みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,053

「プライベートガーデン研究」第19回・・・意外にお手頃「サンルーム」の実態?

「隣接型ガーデンステージ」の主力設置物について言及中。テラス(屋根)に続き、「サンルーム(テラスルーム)」を取り上げます。

<お手頃価格で根強い人気の「テラスルーム」!>

既に提示しましたが、テラス(屋根)・「サンルーム(テラスルーム)」・ガーデンルーム・コンサバトリーの明確な違いを提示する事は不可能です。絶対的定義そのものが存在しないからです。ただし、それでは商品説明が出来ないため、ここでは<「サンルーム(テラスルーム)」=屋根・前面・両サイドを透明なFIX(嵌殺し)or 引き戸・ドアパネルで覆ったルーム>としておきます。従って、屋根だけ(あるいはそれに近い物)の物、折れ戸式パネルを使った物は除外します。

ただ、それでも釈然としない場合があります。それは、同系商品を「サンルーム」と呼んだり、「テラスルーム」と呼んだりしている為。ではその違いは? 実は、一時期明確な相違がありました(と言うより、両者を線引きしようとした)。具体的には、「サンルーム」=建築基準法クリア商品、「テラスルーム」=建築基準法非クリア商品として、メーカーが使い分けしようとしたからです(この段階で、「テラスルーム」を排除しようとした)。

ただし皮肉なことに、高額となる事から「サンルーム」の方がほぼ姿を消し、値段の安い「テラスルーム」だけが事実上残る事となりました。従って、近年設置されている商品はほぼ全て「テラスルーム」と呼ぶべきかもしれません。

ここまで書けば、結果として「サンルーム(テラスルーム)」とはどのような特性の商品か、ほぼ提示できたことに成ります。そう、<透明パネルで覆われたルーム系で最も値段の安い商品>。それが実体と言えます。でも、安いと言う点は大きな魅力で、根強い人気がある事も事実。ガーデンルームのように、建具部分での開閉機能さえ求めなければ、「サンルーム(テラスルーム)」で十分と言える場合が非常に多いからです。

そう、雨風を防ぐため、屋根だけでは困る。でも出来るだけ安く付けたい。そんな方には、「サンルーム(テラスルーム)」が一押しと言う事。しかも、このタイプの商品は、テラス屋根が基本となっており、それに、前面・左右のパネルをオプション設置出来るタイプが主流。従って、価格だけではなく、現場での融通性も大きな魅力となっています。実用派の貴方(お客様)、無理をせず、「サンルーム(テラスルーム)」を使い、すぐに夢を叶えてみてはいかがでしょうか・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「プライベートガーデンの場合、コスト&機能優先≒サンルーム(テラスルーム)も・・・」

(みずき りょう)

 

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プライベートガーデンに設置された「サンルーム(テラスルーム)」・・・コストと機能重視。こんな方にお勧め。使用目的によっては、「ガーデンステージ」用の主力設置物として十分に役立つ。大切な事は、最も有効な建具の選択。

 

 

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デッキ上に設置された「サンルーム(テラスルーム)」・・・少し加工すれば、デッキ上、テラス土間上にも設置可能。そして、土間・床との組み合わせでよりハイセンスな「ガーデンステージ」用の商品にも!

 

19:テラスルーム

 

 

 

 

 

 

「サンルーム(テラスルーム)」の基本タイプ(カタログより)・・・テラス部材を骨格として、引き戸・FIX窓等の建具を自由に選択できる。だから、ローコストで多用途に対応可能。