みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,054

「プライベートガーデン研究」第20回・・・近年の主役「ガーデンルーム」の実態?

隣接型ガーデンステージの主要設置物について検証中。「テラス(屋根)」「サンルーム」に続き、今回からは「ガーデンルーム」を取り上げます。

<折れ戸を使った多用途タイプ≒「ガーデンルーム」>

「テラス(屋根)」「サンルーム(テラスルーム)」について詳述してきました。それぞれの長所を活かし、有効に使っていただければ幸いです。ただし、何が「テラス(屋根)」で、どの程度囲えば「サンルーム(テラスルーム)」となるのかと言う、明確な線引きがあるわけではない事も分かりました。

「ガーデンルーム」の場合も同じで、<これが「ガーデンルーム」だ>と言う明確な定義は存在しません。例えば、「ガーデンルーム」用の部材(商品)を使った場合でも、屋根だけの場合「テラス(屋根)」とすべきか、「ガーデンルーム」とすべきか。同じく、折れ戸を一切使わず、建具を全てFIX(嵌め殺し)とした場合、「サンルーム(テラスルーム)」とすべきか、「ガーデンルーム」とすべきか。正解自体が存在しないからです。

ただ、混乱しているだけでは意味が無いので、この「プライベートガーデン研究」シリーズでは、ルーム系で折れ戸を使ったもの(従って、オープン・クローズを使い分けられるタイプ)≒「ガーデンルーム」と定義しておきます。

つまり、<「ガーデンルーム」とは建具部(折れ戸)を閉めたり開いたりすることが出来、それゆえに多用な使用を可能にしたエクステリア用ルーム>と言う事。そして、LIXIL(商品開発当時は東洋エクステリア)が今から約30年前(1988年)に「エクシオール」を世に送り出して以来、「ガーデンルーム」は隣接型ガーデンステージ用の設置物としては、主役と言うべき地位を確立してきました。設置台数はともかく、少なくとも最も人々が憧れる商品であり続けて来たからです。そして、複数のメーカーが「ガーデンルーム」を販売するようになった現在も、この状況は変わっていません。

では、人気(憧れ)の秘密は? 答えは<そこに夢があるから>です。ある晴れ渡った冬の日<建具を閉じて、ポカポカと思いっきり陽光を!>。うららかな陽春には<建具を全開し、陽光と自然の風を満喫!>。こんなことが出来るのは「ガーデンルームだけ」。しかも、過去にそのような商品は存在しなかったから。

でも、思ったほど設置台数は多くない。設置はしたが殆ど使われていない。こんな偽らざる実情をかかえているのもまた「ガーデンルーム」の特徴と言わざるを得ません。そこに一体何が・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「最大の憧れ商品ガーデンルーム! でも、現実との大きなギャップも・・・」

(みずき りょう)

20:Mフレージ

 

 

 

 

 

 

ガーデンルーム・・・実はその定義は明快ではない。ただし、このシリーズでは<建具に折れ戸を使い、オープン・クローズを使い分けられるタイプを「ガーデンルーム」としておく。

 

20:スマーレ

 

 

 

 

 

 

 

屋根だけのオープンタイプ・・・ガーデンルーム部材を使用。これは「テラス(屋根)」か、果たして「ガーデンルーム」か?

 

20:パピーナ

 

 

 

 

 

 

建具をFIX&引き戸に・・・ガーデンルーム部材を使用。これは「サンルーム(テラスルーム)」か、果たして「ガーデンルーム」か?