みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,084

「納得!エクステリア講座」第16回・・・スタイル・デザイン・ゾーニングの確定!

<マクロ的視点でまず3ポイントを決定>

この項からは「外構≒フロントガーデン」の具体的なプラン作成ポイントを提示していきます。そして、その前提となるのが<マクロ〜ミクロへ>というセオリーです。つまり、<プランはまず大まかな部分を決め、それから細かな事を決める>と言う事。

では、マクロ的な部分で決めるべきものとは。A:スタイル B:デザイン C:ゾーニング・・・以上です。ただし、この3ポイントは重要であるばかりか、多様な要素を秘めています。従って、ABCの3項目については、少し詳しく説明していきます。

<A:スタイルとは>

「外構」のスタイルは、クローズ・セミクローズ(セミオープン)・オープンの3種に大別されます。クローズとは<ほぼ全体を塀やフェンスで囲う>スタイルの事。セミクローズとは、<部分的に囲う>スタイルの事。オープンとは<囲いを殆ど設けない>スタイルの事です。勿論、*%以上囲めばクローズ・*%~*%がセミクローズ・*%以下がオープンと言った規定はありません。しかし、大まかな判断は誰もが出来る事で、必ずこの点を最初に決めるようにしてください。

<B:デザインとは>

スタイルの確定だけでは具体的なプラン作りに入ることは出来ません。全体的にどのようなデザインに纏めるか分からないと、何もできないからです。また、強引に進めてもバラバラで悪趣味なものになる可能性が極めて強くなります。ただし、ここで言うデザインとは全体的なイメージの事。従って、部分的なものは後回しでも構いません。基本デザインの決定と表現した方が良いでしょう。

ただし、「外構」を含めたエクステリア(住まいの屋外空間)は無限パターンで、デザインもまた無限。でもそれでは意思疎通が図れないため、近年良く使われるデザインパターンを知り、その中での選択or その他と言う形で、基本デザインを決定するようにしてください。では、基本デザインパターンとは? モダン系(洋風モダンor 和モダン)・南欧風・中東風・アジアンテイスト・アールデコ調・新和風・純和風・その他・・・など。

ただし、デザインは視覚的なものだけに、このように言葉を並べただけでは理解することは困難でしょう。従って、次項で各々の代表的画像を提示し、かつその説明を加えていく事にします。日本の住宅では各デザインが曲解されている場合が多いため、あえて<基本に忠実>と言う原則に従い、それぞれの紹介を行いたいと思います。

そこで本日の一口アドバイス。

「外構プランは<スタイル・デザイン・ゾーニング>を決める事から・・・」

(みずき りょう)

16:クローズ

 

 

 

 

 

 

クローズスタイルの外構・・・全体が門扉・門柱・塀・フェンス等で囲まれた外構の事。昭和中期までは殆どがクローズスタイルであったが、その後オープン化が進んだ。ただし、最近は再度クローズ外構が増える傾向にある。

 

16:セミクローズ

 

 

 

 

 

 

セミクローズ(セミオープン)スタイルの外構・・・一部だけを囲った外構。というより、必要分のみを囲った外構と言った方が良いかもしれない。目隠しが重要視される昨今、最も有効な考え方・スタイルと言えるかも知れない。

 

16:オープン

 

 

 

 

 

 

 

オープンスタイルの外構・・・門柱以外殆ど囲いを設けない外構。昭和終盤〜平成初期にかけて一大ブームとなったが、近年はセミクローズ・クルーズの比率が少し増えてきている。また、広い敷地では<間が抜けた感じ>になりやすいので、それを防ぐポイント作りをどうするかが腕の見せ所。