みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,093

「納得!エクステリア講座」第26回・・・憧れのエクステリアイメージ?

エクステリアの代表的デザインについて検証してきました。その多くが、単に表面的な形だけではなく、それぞれの歴史・社会性・文化をもったののであることをご理解願えたでしょうか。だからこそ、それらの意味を知る事で、あなた自身の世界がより大きな広がりとなるでしょう。

その一方で、代表的エクステリアデザインには加えなかったが、多くの人の憧れとなっている様式(世界)と言うものもあります。この項ではそれについて・・・

<コッツウォルズ・バルビゾン・モネ、etc>

エクステリア(住まいの屋外空間)を考えるうえで、<憧れの世界>は無限にあると言っても過言ではないでしょう。ただ、多くの人に共通する憧れも間違いなく存在します。そして、ほぼ誰もが認めるキーワードとして、コッツウォルズ地方・バルビゾン・モネをピックアップすることが出来ます。この点について、もう少し詳しく・・・

*コッツウォルズ地方・・・イングランド中央部にある地域(都市)。同時に、あの有名な(石灰岩)コッツウォルズ・ストーンの産地でもあります。そして、地元のこの石を建物の外観(壁、等)やエクステリア(塀、等)に使う事で、素晴らしい景観を創り出している事は周知の通り。結果、ガーデン好きの憧れにもなりました。

また、コッツウォルズ・ストーンは世界中で販売され日本にも輸入されています。そればかりか、同イメージを取り入れた擬石(コンクリート製品)も多数開発されています。

*バルビゾン・・・フランス中北部の都市。ミレーを始めとする芸術家が集まり、その多くが農村風景のような心安らぐ作品を発表(最も有名な作品が、ミレーの「落穂ひろい」)し、バルビゾン派と呼ばれ注目を集めました。結果、エクステリアの分野においても、カントリーガーデンの原点と言った役割を果たしています。ただし、現在は観光地となり当時のイメージとはかなら差があるかも・・・

*クロード・モネ(1860〜1926、印象派の画家)・・・モネは個人の名で、コッツウォルズやバルビゾンと同列に並べることは出来ません。ただし、晩年(1900年代)には<池・橋・睡蓮等が描かれた絵>を残し、かつそのイメージを活かした庭も創りました。また、そのイメージを元にした<モネの庭>と呼ばれる作品も世界各所で造られ、一つの<憧れのガーデンイメージ>にもなっています。

これらもまた、単なる形ではなく、歴史・芸術・文化と言った流れの中で確立されたもの。だからこそ、多くガーデン好きを今も魅了し続けていると言っても良いでしょう。

そこで本日の一口アドバイス。

「形の奥に歴史と文化あり! エクステリアデザインを考える時そんな事も・・・」

(みずき りょう)

 

26:コッツウォルズ

 

 

 

 

 

 

コッツウォルズの風景・・・コッツウォルズ・ストーンを使い(現在も)街づくりが行われている。そして<ハチミツ色の街・エリア>として世界の憧れゾーンに! 勿論、ガーデン好きに取っても垂涎の世界。コッツウォルズ・ストーンやその擬石は日本での販売されている。

 

Barbizon_-Atelier_Millet_(2)[1]

 

 

 

 

 

 

バルビゾンにある<ミレーのアトリエ>・・・ミレーを始めとするバルビゾン派の芸術家が多く集まったため、街自体が憧れのエリアとなった。ガーデンの世界においても、カントリーガーデンの原点的役割を果たした。ただし、現在は観光都市となっている。

 

Claude_Monet,_French_-_The_Japanese_Footbridge_and_the_Water_Lily_Pool,_Giverny_-_Google_Art_Project[1]

 

 

 

 

 

 

 

 

モネの絵(シルヴェーニーの日本橋と水連の池)・・・モネは印象派の代表的画家。晩年には池・橋・水連などのある庭の絵を残した。また、同イメージを取り入れた庭も作った。だからこそ<モネの庭>は現在も、ガーデン好きの聖域にも・・・