年頭所感:デザイン・機能+安全性 それがプロの仕事!

2019年 充実のガーデンライフに必要なものとは・・・egg-代表:藤田 哲夫

 

藤田哲夫

 

 

 

 

 

 

新年、明けましておめでとうございます。

 

皆様方に取り、2019年が素晴らしい年となる事を、祈念しております。

昨年を振り返ると、世界事情・国内事情を問わず、激動の一年であったことは間違いありません。そんな中、私どもエクステリア(住まいの屋外空間)に関わるものに取り、関連性の深い最大の出来事は、やはり台風・洪水・地震に代表される<自然災害>であったと言えます。つまり、外廻りのデザイン・機能性に加え<安全性>に対し、認識を新たにさせられる一年であったと言う事です。

最近のエクステリアはデザイン・機能が重視され、お客様のご要望に対応出来る優れた商品(あるいは資材)が続々と登場しています。それは、間違いなく進化でもあります。しかし、その反面<目に見えない部分を大切にして、安全性に最大の注意を払う>と言う視点がおろそかになっていた。その反動が、昨年の自然災害を助長する結果となった。そう思えてなりません。

例えば、1:利便性とコスト重視から安易に樹脂系商品を使う 2:基礎部・強度・耐久性等の配慮に欠ける 3:耐候性への知識不足 4:ブロックの安易な使用・・・など反省すべき点が多数あります。

1:の樹脂製品に関しては、勿論、全てが悪いわけではありません。と言うより、エクステリアにおいても樹脂製品無しでは成立出来ないと言っても過言ではありません。しかし、昨今急伸している発泡樹脂のフェンス系商品に関しては、強度・耐候性(劣化)・火災に対する無防備さ、廃材処理、などの問題を抱えているにもかかわらず、場所をわきませず使ってしまうなど、無神経さが目立ちます。

2:の見えない部分への配慮については、施工資料の充実・同指導・さまざまな改良など、改善もなされてきました。しかし、その一方で「こんな施工基準・商品使用では極めて不安」「メーカーの施工基準が無視されている」と言った現場を見る事も日常茶飯事です。

3:耐候性の関しては、地球温暖化の影響で、紫外線・高温被害が明らかに増しています。にもかかわらず、安易な樹脂使用・疑問の残る表面処理材の使用など、再確認が必要な商品・材料が多数出回っています。

4:のブロックに関しても、大阪北部地震の死亡事故以降、公的機関が脱ブロックを推奨しているにも関わらず、従来と変わりない使用実態が目につきます。確かに、心ある人たちは<正しい施工の徹底>を呼びかけ、改善への努力を行っています。しかし、限られた世界での動きで、根本的な解決には程遠い状況です。

ブロック問題は、昨年最も大きな話題となった(不幸な)テーマでもあります。だからこそ、少なくとも今後施工される現場での解決方法を示しておきます。それは、(極めて難しい内容ではあるが)施工基準を順守(建築機銃法に従う)する以外にありません。しかし、現状でそれは不可能です。理由は明確で「ブロックは誰が積んでも良い」からです。

逆に言えば、少なくとも<(建築基準法の対象となる)ブロックは有資格者しか積んではいけない>・・・と言う法律を制定すれば(完璧ではないにしても)状況は大幅に改善されます。しかし、勉強会・関連資格などはあっても、<誰が積んでも良い>と言う実情に変わりはありません。となれば、現状では<(少なくとも建築基準法の対象となる)ブロックは積んではいけない>と言う以外にありません。

以上を前提として、私どもeggに所属する店舗(企業)は、2019年以降、以下の方針を設定し、安全対策に全力で取り組みます。

第1項:高さ1.2m以上のブロックは基本的に積まない。どうしても必要な場合は、「型枠ブロック」を有効活用するか、建築基準法の施工を順守する。

この点をもう少し具体的かつ分かり易く説明しておきます。「型枠ブロック」と言うのは一般のブロックと異なり、空洞部が非常に大きく、ここにコンクリートを充填する事で強度的に優れた(地震等に強い)塀・土留めを造ることが出来ると言う事。「型枠ブロック」を使わない場合は、「布基礎」と呼ばれる地上部にまで顔を出した基礎形態にすると言う事。勿論、鉄筋・控え壁も建築基準法に従い入れます。

第2項:ブロックに代わる有効な代替商品を用意する。

第2項に関しては、既に万全の態勢を整えています。幸いにも、eggの加盟メーカーが有効なブロック代替商品を製造・販売しているからです。具体的には、「スーパーフェンス」とエクステリアに最適の「天然木」がその主力商品となります。

「スーパーフェンス」は「港製器工業」(大阪府高槻市)の商品で、アルミのフレーム材と天然木などのパネル材(面材)を組み合わせると言う商品。既に何度も紹介済みで、ここでは詳細内容には触れませんが、大型塀の場合は「スーパーフェンスα」、ブロック上の目隠しフェンスの場合は「スーパーフェンスライト」が適しています。

 

18年12月:ルーバー (2)

 

 

 

 

 

 

 

「スーパーフェンスα」の施工例

 

CIMG5780

 

 

 

 

 

 

「スーパーフェンスライト」の施工例

 

ブロック代替用の天然木に関しては、最強と言われる「ウリン」と、国産で初のエクステリア専用材<日本の樹「杉(スギマサ)」>を用意しました。

「ウリン」に関してはeggの専用材ではありません。しかし、他店には真似のできない有利な仕入れ体制を整え、お客様に取りメリットのある価格で提供させていただきます。また、施工の難しい材料ですが、高いレベルでの対応が可能な技術力を確立しています。

<日本の樹「杉(スギマサ)」>は「木(もくしょう)匠」(大阪府泉北郡忠岡町))のオリジナル天然木でegg専用材と言っても過言ではありません。50年以上の杉・赤身(芯材)・柾目と言うのが三大特性で、エクステリア専用木材として絶対の自信を持っております。

 

杉柾やました①

 

 

 

 

<日本の樹「杉(スギマサ)」>を使ったデッキ。勿論、目隠しフェンスにも最適

 

20×90

 

 

 

 

 

 

 

<日本の樹「杉(スギマサ)」>のフェンス用材

 

当然のことながら、地域に根付いた店舗、プラン・設計・施工等の技術力をバックボーンそして、デザインや機能性に関しても、従来以上の研鑽を重ねて参ります。

2019年も、2018年以前にもましてegg-加盟店へのご支援、オリジナル商品・プランへのご愛顧をお願いし、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

 

2019年元旦 egg-代表:藤田 哲夫