りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO869

 

「新築外構徹底研究 編」・・・高低差と基礎について!

なぜ住宅プランに入る前に、エクステリア専門店を訪問した方が良いのか? 2つ目の理由は「高低差」「基礎」についてのアドバイスが出来るからです。

まず「高低差」ですが、基本的には地形により決まります。ただ、微調整の段階では設計者が決めます。宅地には2種の重要なGL(グランドライン)があります。1つは道路面のGLです。2つ目は宅地GLと言われるものです。そして、道路GLは道路そのものの高さで、宅地造成の段階で自動的に決まっています(斜めの場合もある)。

一方、宅地GLは最終的にはこの高さに家を建てようとする高さで、設計者が決定します。隣地の基礎の高さ等を考慮し一般的には決定しますが、あらかじめエクステリア専門店の意見を聞いていただくと、ごくたまにある設計者の見落としなどを防ぐことが出来ます。特に、隣地とのバランスや、設定の高さが高すぎたり低すぎたりすると、調整のために無駄な外構予算が必要になったりします。

もっと大事なのが「基礎」です。住宅の基礎は宅地GLを目安に打ちます。しかし、「基礎」には「一般の基礎」「深基礎」とがあります。前者は既に提示した宅地GLに合わせて打つ「基礎」です。そして、後者は道路GLを目安に打つ基礎のことです。

ここで重要なことは、道路GLとの段差が大きな土地よりも、少ない土地の方がこの2つの「基礎」の使い分けが重要になると言うことです。なぜなら、「高低差」が大きい土地は周囲が擁壁などで囲われており、余程の例外で無い限り「深基礎」を使うことが無いからです。しかし「高低差」が少ない土地の場合は、カースペースの最終点が住宅の基礎と同じところとなることが少なくありません。そしてこの部分は「深基礎」でないと大問題となります。

この部分が「一般の基礎」であると、2重に「基礎」打つ無駄が出たり、敷地が狭い場合はカーススペースそのものが確保できなくなってしまいます。しかも、一般のお客様は「高低差」の少ない土地の方が「基礎」の打ち方が難しいなどとは、なかなか想定できることではありません。

ここで重要なことは、「高低差」の少ない土地でも、道路GLより宅地GLの方が結構高くなっているということです。そうでなければ水はけが悪くなるからです。そして、この差と「基礎」の高さとは密接な関係があることを、ここで覚えておいてください。そして、早期にエクステリア専門店を訪れていただいた場合い、「一般の基礎」でよい場所、「深基礎」にすべき場所の的確な指示をさせていただくことが出来ます。

次項では、擁壁・土留め等に関する、住宅業者、エクステリア専門店の関係、等について述べます。

そこで本日のひと口アドバイス。

「的確な宅地GL設定、的確な一般の基礎深基礎の使い分け・・・エクステリア専門店で先に確認しよう!」

(りょう)

 

 

ネットからお借りした「外構立面図」。このように高低差の少ない土地の方が「一般の基礎」と「深基礎」の使い分けが重要になる。

 

 

 

 

 

ネットからお借りした「高低差の大きな外構」の写真。宅地GLをどの高さに設定するかが、大きなポイントになる。

 

 

 

 

 

 

ネットからお借りした「住宅の基礎」の写真。エクステリア専門店にも確認し「基礎」を打つようにしよう。