egg加盟メーカー紹介

木匠ってこんな会社です。 私たちは、「木の復権」を掲げて昭和の時代に会社を設立、伝統的な木の組み方を継承する宮大工さんに基本的な考え方を教わりながら、モノづくりを続けてきました。   そして永年「木製品は手づくりが基本」「住まいは買うものではなく造るもの」という考えに立って、その主旨を理解していただける人達に対し、様々な木製品や住空間を提供してきました。   「木」は触ることからすべてが始まります。 それぞれの樹種の 木目の美しさ、硬さ、重さ、温もり、をまず感じ取り、自ら刃物を入れることで素材の持つ 強さ、匂い、クセ を知り刺激された五感を通して自然界の多くの情報を受け取り、作りながら気付き、感性を磨いていく楽しさを味わうものなのです。   これらの本能を少しでも身近に感じていただけるよう、これからも木製品をみなさまのもとに届け続けようと考えています。   木匠のホームページはこちら → http://www.mokusyou.jp

[2020年06月01日] 「木の文化」は、まだ生きている(飴村雄輔著) 連載第10回

<「木の文化」は、まだ生きている>・・・購読は左をクリック

 

2:伝統工法の理論と在来工法の実態

 

2-2 在来工法とは何か

 

生かされていない伝統建築理論

 

現在の木造住宅の多くは在来工法と呼ばれ、それらの構造材はプレカット工場で加工され、加工済の構造材をまとめて現場に直送されるのが一般的になりつつあります。

木質系ツーバイフォー工法も今では「木造住宅」という仕分けの中に含まれているようですが、これは独自の理論の下で同じくプレカット生産されています。この工法は外来のものですが、それなりのきちんとした理論ときまりがあり構造的根拠もはっきりしています。日本での耐久性はまだ不明ですが、壁面枠を組み立てていくわかりやすい仕組みになっており、1974年に日本に入ってきてから順調に実績を積み今は全国的にも普及しています。

一方、各地で現在進められている「在来工法」といわれる構造材の組み方、建て方と継ぎ手のプレカット加工は、本当なら日本の伝統軸組構法の考え方から引き継がれているべきものですが、残念ながら厳密にはとても「伝統的理論」に則ってできているとは云えません。何故なら今の在来工法は「木材本来の持っている強さ」を十分引き出せていないからです。そして木組全体からみて、間取りと構造体が一体となって安定した「つくり」になっていない事も挙げられます。

「在来」と言う言葉は誰が付けてどこから来たのかわかりませんが、結局「木軸理論を学ばず、ただ形だけ真似てみた」というのが現状です。現在の木造建築と呼ばれるものを分類すると下記のような種類がありますが、軸組構法というのは、厳密には「伝統構法」と「在来工法」にさらに分けておく必要があります。

 

木材建築工法の種類

1:軸組構法(伝統軸組構法、在来工法)・・・丸太や角材に加工した柱や梁等の木軸材を繋ぎながら構造体を組み、一気に小屋組(屋根構造体)まで組み立てていく工法

2:枠組壁工法(ツーバイフォー工法)・・・木材で作った枠(フレーム)に構造用合板等を打ち付けた壁面や床面を構造板とし、その面材に力を預けて建物を下から組み上げていき工法。

3:丸太組工法(ログハウス)・・・丸太や角材を水平方向に井桁のように積み上げて壁を組み立てていく工法。伝統建築の校倉造り(正倉院)は、この丸太組工法に属する。

 

「伝統軸組構法」と「在来工法」の違い

伝統軸組構法・・・古代から伝承されてきた日本独自の架構式軸組構法。本来の木の持つ軸力を有効に使う事で、軸材の配置や継ぎ方を工夫し、強度と耐久性を追求した免震構造の構法。

在来工法・・・伝統構法の形状に似せながらも組み方を簡略化し、その分、筋交いや面材、補強金物を継ぎ手に補足しながら組み上げていく普及型工法。

 

今の在来工法を強いて表現するなら、全体的に継ぎ手部分は多くの金物の力に依存しているのでむしろ「金物工法」というのが適当かもしれません。

50年前の高度成長期、分譲住宅建築ラッシュと共に建て方の省力化と大工不足が叫ばれ始めました。

同時に金物加工が発達してきたため、継ぎ手加工にかかる手間を省くため量産できる金物で木材を接合しようという試みが盛んになされたようです。皮肉にもこれら新たな金物の開発に協力したのも多くは当時の大工達です。

金物は伝統木造でも古来よく使われてきましたが、その当時は手作りの鉄ですから、継ぎ手の抜け止め等、あくまで補助的な役割としての存在でした。しかしながら、現代は精度以上にスピードが求められる時代になり、量産品となった建築金物は木部材の緊結材として一気に普及しました。

金属加工はミリ単位で制度が出るのに、木材はあとで変形、反りなど暴れる癖があるので、両者の精度バランスを取るため、後年プレカットの台頭時から梁などの構造材も天然木に代わって変形の少ない積層集成材を使う流れになっていったようです。時代の流れとしては仕方が無かったのでしょうが、ここで重要なことは、木造建築そのものが本来、「木の持つ強さを利用する構法」であったものが、いつのまにか「金物の強さに頼る工法」に軸足がぶれていったことなのです。

 

こうして、本来あくまで木材の継ぎ手の補助的な役割であった金物が、現代建築ではすっかり主役に躍り出てしまいました。それが現在の在来工は「金物工法」と称する所以です。そして今は誰もそれに対して疑問すら抱きません。そもそも伝統軸組の木組みとはどういった構造理論の上に成り立っていたのか本各検証が未だに十分なされていないということでしょう。

現代の建築基準法がどのような経緯で出来たのかはわかりませんが、本来の伝統木軸の理論を解析して体系化しようとするのではなく、戦後一斉に普及した鋼構造的な考えが全面的に支持され、それに沿った力学理論の考え方を優先してきた結果、木造建築の基本的な考え方も制度化され、この半世紀木造軸組みに関する検証が結局議論もされず放置されているような気がします。今建てられている木造建築の工法では、次世代を超え、何世紀も超えた未来に残せるものが登場するとはとても思えません。

正倉院

 

 

 

「正倉院」の「校倉造」はログハウスなどと同じ「丸太組工法」に属する。

取り扱い商品

杉柾
話題沸騰! 純国産エクステリア専用木材「杉(スギマサ)柾」
良い物が欲しい! 納得のいく値段! 地球温暖化(環境)対策に貢献!   商品購入時、そんな考えを持つ、ちょっぴりインテリタ[...]
りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ
「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO839 「WOOD EXTERIOR 編」・・・「メルバウ」が太平[...]
商品情報その1
 カリフォルニアレッドウッド 世界一の樹高を誇るカリフォルニアレッドウッド。 その樹高は最大で115.6メートルのものが存在し、[...]