「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,826
「+αの植栽大研究 編」・・・葉の魅力+花の魅力「ギボウシ」!
代表的グランドカバーを紹介中です。匍匐性、壁(塀)面用に続いてこの項からは、少し背の高いポイント用の草花を5〜6種類紹介します。また、ポイント用の草花紹介を最後として、ロングシリーズとなった「+αの植栽***」にもエンドマークを打ちたいと思います。
そもそもグランドカバーとは何でしょうか? 実は大きく分けて2種の解釈があります。1つは、匍匐性の地植え植物のこと。2つ目は、庭に地植えする植物全体のこと(コンテナ植物以外の全て)。そして、りょうさんブログ全体、あるいは「+αの植栽***」では一貫して後者の考え方を採用してきました。となれば、少し背が高くボリューム感のあるポイント用の草花はグランドカバーとして欠かせない存在となります。
ただ、その性格を考えると、宿根草(冬でも枯地上部が枯れない多年草、または、地上部は枯れても根が残り、翌年再び芽を吹く草花)であること、一定のボリューム感があること、丈夫であること、葉に魅力があること・・・などが条件となります。逆に言えば、1年草、花だけを楽しむ草花、等はその対象になりにくいということ。この条件を元にセレクトしたのが、今から紹介する草花5〜6種と言うことになります。
最初に紹介するのはギボウシ。ポイント用のグランドカバーとしては最も魅力的で多様な宿根草(冬、地上部は枯れるが翌年再生)です。ギボウシ(擬宝珠)とはクサスギカズラ科、ギボウシ属の総称です。分布地は東アジア全域で、日本にも山間部の湿地帯等に20種程度が自生しています。学名は「Hosta(ギボウシ属)」。この分類を見ると、植物に詳しい人であれば、あれ?と思われるかも。少し前までは、ユリ科と表記されることが多かったからです。ただし、現在では提示のとおり、クサスギカズラ科とする考えが大勢を占めています。
ギボウシは上記の自生環境を見ても、日陰にも対応できる、比較的湿潤な環境を好む、ことが分かります。従って、陽光が極めて強い場所、乾燥が激しい場所、等での栽培は避けてください。その他の特色としては、40種ほどの原種があるが種間雑種が出来やすい、この特性を活かし多数の園芸種(日本でも100種程度が販売されている)が作られより魅力を増している、先がとがった楕円形の葉が極めて魅力的(葉の形、サイズ、色、斑入り等、多種多様)、花も美しい(花期は6〜7月)・・・など。
ギボウシは提示のとおりアジア原産の宿根草です。しかし、シーボルトなどがヨーロッパに紹介し日本以上の人気植物となっています。また、ウルイと言う名で山菜としても親しまれていますが、バイケイソと言う毒草と似ており、事故も多いので食用とする場合は注意してください。
そこで本日のひと口アドバイス。
「葉の魅力ならNO1? ギボウシをポイント用のグランドカバーに!」
(りょう)
ギボウシ(原種に近いタイプ)
スジギボウシ(斑入り)
ギボウシのPOT苗(品種が多い)
混植されたギボウシ