みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,289

 「現代住宅植栽考」 第9回・・・門廻りの一味違うグリーン空間②!

新築外構工事を行う時、最も目立つのは門廻り。その植栽について検証中です。この項では、主木(≒シンボルツリー)・副木に続き、草花について述べます。

門廻りには樹木だけでは無く、草花も植えたいものです。スペースに余裕のある場合は、主木+副木+草花の3セットがお勧め。しかし、敷地が狭い場合は主木+草花の2セットにならざるを得ません。でも、その草花が以外の大きな効果をもたらせます。だからこそ、主木の根元・門柱の廻り等、極めて小さなスペースであっても草花を使うよう心がけてください。

ガーデン用の草花の話が出た機会に、グランドカバーについて少し確認。グランドカバーと言う言葉は殆どの方がご存知です。しかし、専門家であってもグランドがバーとは何か説明する事は至難の業です。理由は、キッチリとした定義そのものが無いから。従って、1:地面を覆うように(匍匐性)植える草花の事 2:コンテナ植物以外のガーデン用草花全て 3:以上に一部低木も加えた植物の総称・・・など使われ方はバラバラ。従って、筆者自身もグランドカバーとは何かと言う質問があっても、明確な答えを出す事は出来ません。ただ、この「現代住宅植栽考」では、3:の比較的広い定義を使用します。同時に、以後はそのような植物の事を草花ではなくグランドカバーと呼びます。

では、門廻り用グランドカバーとしての推奨植物は。これは非常に難題。と言うより、扱いやすい物なら何でもOKと言った方が良いでしょう。ただ、完全な匍匐(ほふく=地を這う)性より少し背の高い物を選んでください。また、匍匐性植物を使う場合も少し背も高い物と組み合わせてください。また、門廻りの場合は陽当たりが良く、土が乾燥する場合が多いので、一般的には陽当たりを好むグランドカバーを選びます。

デザイン別の使い分けについては、純和風を除きほとんど気にする必要も無いでしょう。通常は丈夫な宿根草を選びますが、植え替えが好きな方なら、一年草を植えるのも逆に面白いでしょう。ただし、モダン系(和モダンを含む)場合は、シャープな感覚のカラーリーフ類は特にお薦め。最近は、セトクレアセアなどかなり個性の強い物も良く使います。逆に、装飾性の強い門廻りには、優しい感じの花物が良く似合います。

また、樹木でありながら、全ての門廻り等にグランドカバー扱いで多用されるのがオタフクナンテン。背の高さが30〜40㎝止まり・丈夫・安価・紅葉し葉色の変化が楽しめる、など多くの利点を持っているからです。何を植えるか迷ったらとりあえずオタフクナンテン。少し無責任すぎるでしょうか・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「門廻りにはグランドカバーも! モダン系の場合はカラーリーフがお薦め!」

(みずき りょう)

9:門柱の植栽

 

 

 

 

 

門柱廻りの植栽例

9:可愛い門柱

 

 

 

 

 

花が咲けばもっと可愛く・・・

9:セトクレアセア

 

 

 

 

個性的かつシャープ「セトクレアセア」

9:オタフクナンテン

 

 

 

 

 

人気NO1の万能選手「オタフクナンテン」

アメリカンフェンス・・・カントリー調の外構工事

 

ランダムレンガのオブジェ!!&アメリカンフェンスを設置!!

カントリー調ナチュラルガーデンの完成です。

シンボルツリーには落葉樹「カツラ」を植えました。春がくるのが待ち遠しいです(*^_^*)

 

かしま様完成鹿島様完成1

 

フェンスリフォーム工事

LIXIL「ジオーナフェンスYP型」設置。上質感のある住宅との調和が素敵です。

色は「クリエダーク」使用。木の風合いのアルミと採光パネルの組み合わせの

デザインがモダンでおちつきがりとってもかっこいい完成となりました!!

坂元貴子様完成

工事前はこんな感じです。。

坂元様前

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りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,288

 「現代住宅植栽考」 第8回・・・門廻りの一味違うグリーン空間①!

新築外構(フロントガーデン)における、門廻りの主木(≒シンボルツリー)に関して検証しました。これを機会に、もう少しこだわってみてはいかがでしょうか。この項からは、引き続き門廻りの植栽について。具体的には、副木と草花について述べます。

門廻りは外見だけでは無く、機能上からも重要な役目を果たしています。従って、ごく一部の例外を除きどの住宅に設置されます。しかも最も目立つ位置に。だからこそ「住まいの顔」とも呼ばれています。となれば、そこにある植栽も極めて重要な存在となります。ただ、ここで大切な事は、フロントガーデンの一部で、自分の趣味+周囲との調和+他人(通行人、近接住人、等)の目・・・の3要素を満たす必要があると言う事。

そのバランスを満たすためにも、前述した主木だけではなく、副木・草花もぜひセットしてください。そして、副木に関しては、スペースに余裕がある場合は出来るだけ植えるようにし、狭い場合は植えないと言うのが一般的。樹種選択に関しては、モダン系(和モダン系もほぼ同じ)、装飾系、純和風に大別する程度でOK。

最近の主流・モダン系門廻り副木として多用されているのがドラセナ・コンシンネ、マホニア・コンフーサ(ナリヒラナンテンの系統)など。また、ヤツデを上手く使うのも有効。いずれにしても、スッキリ系かシャープなラインを持つ中・低木を選ぶのがポイント。その意味(デザイン上)ではコニファー類も正解ですが、必ず矮性種を使う事。ただそれでも、風通しが悪いと重大な葉枯れが起きやすいので要注意。

装飾系の門廻り関しては、よりラインの柔らかい中・低木か、花の咲く中・低木がお勧め。例えば、同じナンテン系統を使うにしても、一般的なナンテン、マホニア・チャリーティー(ヒイラギナンテンの系統)の方が良く合うでしょう。花物に関しては、あまり大きくならず育てやすいものなら何でもOK。

純和風の門廻りに関しては、副木の場合、丸・四角等に刈り込んだものが主力となります。従って、ツゲ、サツキ等が良く使われました。しかし、最近このような外構を造ること自体が極めて少なく、同じ和風でも和モダン系が大多数を占めています。そして、和モダン系の場合は、前述のように純和風より一般的なモダン系により近くなります。従って、副木も一般的なモダン系とほぼ同じと考えて良いでしょう。ただし、純和風・和モダンを問わずマッチするのが竹類。ぜひ試してください。

そこで本日の一口アドバイス。

「門廻りの副木。少しスペースに余裕があれば有効に使おう!」

(みずき りょう)

8:コンシンネ

 

 

 

 

 

 

ドラセナ・コンシンネ

8:コンフーサ

 

 

 

 

 

 

マホニア・コンフーサ

8:チャリティー

 

 

 

 

マホニア・チャリティー

 

8:クロチク

 

 

 

 

 

 

クロチク

ポストがアクセント

T様 門回り工事 完了しました。

道路の拡張のため 道路際のブロック塀を壊し 新規に門回りを施工しました 。

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ご主人様のご希望の オーバーゲートと

ゲートが閉まっていても 出入りがしやすいように 門扉を隣につけました。

ディーズガーデンのポストがアクセントになって 柔らかい印象になっています。

まだ小さいお子様が お庭で遊んでいても

急に 道路に出てしまうことがないので 安心ですね。

T様 ありがとうございました。 (^o^)

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