りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO2,285
「天然素材の魅力」第18回・・・「石を敷く」と言う土間処理法①!
この項からは、現代住宅のエクステリアにおける「石」の使い方について考えます。具体的には、敷く、貼る、積む、置くと言った使い方が主力。ただし、コンクリートに混入する、樹脂に混入する、ケースに入れて使うなどの例外もあり、かなり用途は広いと言えます。また、将来的には別の使用法が開発される可能性もあります。そして、この「天然素材の魅力」シリーズでは、用途別に「石」の可能性と魅力について検証していきます。
<「敷く」と言う「石」の使い方>
「石を敷く」と言う方法について、特別な定義が存在するわけではありません。ただ、次項で取り上げる「貼る」と言う方法と類似点の多いので、ここでは<セメント・コンクリート・接着剤等を使い固定しない「石」の使い方=敷く>と定義しておきます。ただし、カラネリセメントといった簡易的固定方法の場合は敷くと言う範疇に入れます。
では、具体的に「石を敷く」と言う技法で多用されるものは? 答えは、「砂利敷」「敷石」「飛び石」の3種。そこで、この3種についてもう少し詳しくチェックしていく事にしましょう。まずは「砂利敷」から。
「砂利敷」とは文字通り地面に砂利を敷く(撒く)と言う方法。最も手軽で、住宅に限らず、大型の建築物周辺、神社仏閣、公園、公共スペースなどどこにでも見られます。ただし、個人住宅に「砂利敷」を使う場合にはそれなりのチェックポイントがあります。まず機能面ですが、 ①:水溜りが出来ないようにする ②:雑草が生えにくくする ・・・と言う2大原則を忘れない事。①:に関しては「下地処理」「砂利敷」の厚さが重要。②:に関しては「防草シート」を敷くと言った処理が基本となります。
また、用途によって「砂利」の選択方法が変わります。広いスペースをローコストに処理する為の「砂利敷」、よりデザインにこだわった「砂利敷」に大別されるから。前者の場合は「砕石(バラス)」と言う安価な材料を使い、その選択に迷う事はありません。しかし、後者の場合は「化粧砂利」と言うより高価で美しい「砂利」を使い、これが極めて多種多様。岩を砕いて人工成型した「加工砂利」「国産の天然砂利」「輸入物の天然砂利」などがあり、より気に入ったもの、周辺とのコーディネートを考慮し選ぶようにしてください。当然のことながら、パンフレット、現物サンプルなどを見て選ぶのが一般的。
なお、化粧砂利の主な使用場所は、アプローチ周辺、プライベートガーデンなど目立つ部分、土間の目地部分などで、どの様なものを使うかで、全体のイメージに大きな差が出ます。だからこそ<たかが砂利>ではなく一定のこだわりを持って選ぶ事が大切です。
そこで本日の一口アドバイス。
「広い空間に敷く砕石、こだわりの化粧砂利・・・砂利敷にも大きな差が!」
(みずき りょう)
ローコスト化が主目的の「砕石敷」
プライベートガーデンに敷かれた「洋風化粧砂利」
目地部に使われた「化粧砂利」
「和風化粧砂利」
「洋風化粧砂利」