りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO896

 

「プライベートガーデン徹底研究 編」・・・「水廻り」の基本4ポイント!

「プライベートガーデン」を作るうえで、最も重要になるのが「水廻り」であると述べました。考えてみれば、屋外も屋内も同じで、「水廻り」とそれに付属するプランが悪いと、機能性に著しい支障が出るのは当たり前です。しかし、屋外の「水廻り」に関しては、外見はともかく、機能性を考えると極端に商品開発が遅れています。

その代表格が「立水栓」で、10万円以上もする商品でも、蛇口が1つ、水受け(シンク)が地面の高さ、と言ったものが平気で販売されています。勿論、植物の水やり、洗車と言った単一機能しか求めない場合は、それで充分です。しかし、そのような「立水栓」ならもっとローコストなもので十分でしょう。

特に、「プライベートガーデン」を重要視し、よりアクティブにガーデンライフを楽しもうとすれば、そのような「水廻り」では不十分であることはいうまでもありません。そこで、「屋外の水廻り」で必要な基本4機能を列記し確認しておきます。当然、使用目的により求められる機能も異なりますが、この基本4項目からプラスとマイナスを考え、「水廻りプラン」を作成したほうが、余程合理的であるからです。

「屋外の水廻りプラン・基本条件1」・・・水受け(シンク)が腰高位置にあること。当たり前のことです。地面の高さに水受け(シンク)があるということは、そこで洗い物などの、作業するものではないとも言えます。補足条件として、使用目的によるシンクの大きさ、作業スペースの必要性、蛇口の数、などのチェックもお忘れなく。

「屋外の水廻りプラン・基本条件2」・・・蛇口が2つ以上あること。ある意味、屋内以上に重要なことです。理由は、水やりなどホース専用蛇口が必要であることが極めて多いからです。したがって、蛇口2箇所以上と言っても、あえて目立たないところにホース用蛇口を設置することもあります。

「屋外の水廻りプラン・基本条件3」・・・蛇口が国産品であること。デザイン的には輸入物の方が面白いものが多く、疑問に思う人も多いでしょう。しかし、外国の場合い水道水を飲料にするところが少なく、日本の飲料基準を満たさない金属を使った蛇口が多いからです。ご注意下さい。

「屋外の水廻りプラン・基本条件4」・・・最低限でも、作業台、収納と言う2つの付帯機能をチェック。作業台については、屋内キッチンの調理台より用途の幅が広く、目的に合わせた形態を。勿論、一体化しなくてもOKです。収納についても極めて重要で、身近なところでは、ホース掛がある、あるいはホースリールが収納できるだけでも、機能に大きな差が出ます。

そこで本日のひと口アドバイス。

水廻りの基本4項目、腰高シンク、2箇所以上の蛇口、国産蛇口、作業台&収納、をお忘れなく!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

極めてハイセンスな高級タイプ「立水栓」。しかし、機能的には、殆ど使用者の立場が考慮されていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ローコストタイプだが、機能性を重視した屋外用の「水廻り」。目立たないところにホース専用蛇口、ホースリール収納スペースがあるのに特に注目!

 

 

 

 

 

「屋外キッチン」と呼んだほうが相応しい「水廻り」。ただし、用途・目的が屋内以上に広いので、お客さまの要望を良く聴きプランを創ることが大切!