りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO907

 

「プライベートガーデン徹底研究 編」・・・「プライベートガーデン」と植栽

「プライベートガーデン」の作成ポイントについて検証しています。その課程で、「水廻り」「ガーデンステージ」「目隠し」などのチェック項目を提示しました。そして、これらを参考に、お客さまの指向するもの、目的等を考慮することにより、本当にご満足いただける「プライベートガーデン」を創りだすことが 出来るでしょう。

ただし、もう1つ足りない重要なものがあります。それは、「プライベートガーデン」と自然とをつないでくれる「植栽」です。そして、「植栽」には大きく分けて2つの分野があると思います。1つは、プラン作成・施工段階で作る「植栽」。2つ目は、その後お客さまの手で楽しみ充実させる「植栽」です。

同じことが、「フロントガーデン」にも言えます。ただ、「プライベートガーデン」の場合は、個人の生活・楽しみが優先されるスペースだけに、後者との連携がより重要になります。「ガーデニング」を趣味としてプラン作成する場合などは、あえて、専門店が施工する部分を最低限に止めることもあります。

以上を前提に、「プライベートガーデン」「植栽」について考えて見ましょう。まず、「目隠し」の一環としての「植栽」から。

「目隠し」の重要性と具体的な方法については、既にご理解いただけたでしょう。ただ、どの方法をとるにしても、「植栽」との併用を考えることで、さらに効率的で外見上も潤いのあるものとなります。

例えば、お勧めの「木製目隠し」の場合でも、下部はえて目隠し度を押さえ、背の低い「生垣」用の樹木を植える。あるいは、主要部は「木製目隠し」を設置し、周辺は植木で処理しより自然な感覚で仕上げる、と言った処理を行うことで、より潤いのある「プライベートガーデン」となります。また、コストダウンにも繋がります。

このような時、最も活躍するのが「生垣」に良く使われる樹木です。低い部分だけをカバーするのであれば「ボックスウッド(セイヨウツゲ)」などいかがでしょうか。剛健種でどのような条件にも対応できる便利な樹木で、なにより背が高くならないことが魅力です。

1m前後の高さを求める場合は「プリペット」がお勧めです。剛健、葉が小さく樹形が繊細、花も楽しめる・・・など多くの魅力を持っているからです。加えて、「プリペットシルバー(白斑種)」「プリペットオーレア(黄斑種)」なども普及しており、「生垣」用としては最適の樹木で、勿論、人気種でもあります。

この他、定番の「レッドロビン(ベニカナメモチ)」、古典派の「フイリマサキ」、コニファー系では「エレガンテシマ」など、多くの樹種があり、好みに合ったものを選ぶこと自体も楽しみの1つとなります。

そこで本日のひと口アドバイス。

プライベートガーデンの目隠しは、[木製+生垣用樹木]と言う組み合わせが最高!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

「ボックスウッド」。剛健で日陰~日向まで、幅広く対応できる。背の低い「生垣」に最適で、「木製目隠し」の下部などにいかが・・・

 

 

 

 

 

 

「プリペット」。1m程度の高さの「生垣」に最適。樹形が繊細で花も楽しめる。斑入り種の普及でさらに人気が・・・

 

 

 

 

 

 

「レッドロビン」。普及率NO1 の「生垣」用樹木。春先の新葉が真っ赤で美しい。