りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO915

 

「+α の外構・ガーデン 編」・・・+α 機能を持つ「門廻り」!

「門廻り」は住まいの顔です。従って、もっとお客様の思いを込めるべきだと述べました。だからこそ、デザイン面のまとまりはあっても、システム門柱を使うことに、若干の抵抗があります。もし使うとしても、周辺の処理に何か工夫を加えるべきでしょう。

ただ、デザインや個性表現と同時に「門廻り」にはもう1つ忘れてはならない大きな役割があります。それは「機能性」です。そして、この項では「+α の門廻りの機能性」について考えて見ます。

「門廻り」に要求される機能には、ポスト(郵便受け)・インターホンの設置場所、表札や住居表示の設置場所、周辺への照明、防犯、目隠し・・・などがあります。逆にいえば、いくらデザイン的に優れていても、これらの機能が充分に果たされなければ、その「門廻り」には欠陥があるといわざるを得ません。

そこで、「ポスト・インターホンの関係に対する+α の機能を持った門廻り」1種と、「+α の目隠し機能を持った門廻り」2種、合計3種の「門廻り」作品例を紹介しておきます。今後のプラン作成の参考にしてください。

①:ポスト・インターホンの関係に対する+α の機能を持った門廻り・・・殆どの場合い、ポストとインターホンはほぼ同位置に設置されています。ただし、訪問者があまり玄関に近いところまでは来て欲しくない。従ってインターホンは玄関から遠めが良い。一方、ポストは玄関近くにあったほうが便利。

従って、機能優先で考えると、近めのポスト、遠めのインターホンが基本。紹介する作品は、門廻りを2つに分け、このご要望を満たしています。しかも、木製のシンプルなデザインも周囲にピッタリ!

 

 

 

 

「門廻り」を2つに分け、近めのポスト、遠めのインターホンと言う配置に・・・

 

 

 ②:目隠し機能を持った門廻りA・・・「目隠し機能」は「門廻り」の重要な役割でもあります。紹介する作品は、玄関に対してではなく、掃き出し窓に対する「目隠し機能」を門柱に持たせています。

掃き出し窓に対し、正面からの視線は生垣等が防いでくれます。しかし、玄関前、門廻りからは丸見え。そこで、この視線をさえぎる機能性も門柱に持たせています。一見、シンプルな纏め方の「門廻り」ですが、このような気使いがあるのと無いのとでは、日々の暮らしに大きな差が出るのは当然・・・

 

 

 

 

シンプルな「門廻り」だが、玄関前から掃き出し窓への視線をカット!

 

 

③:目隠し機能を持った門廻りB・・・この作品は、目隠しフェンスと門廻りを一体化し、全体をシンプルに纏め上げています。クローズタイプの外構、「門廻り」は重苦しくなりやすいもの。その反面、充分な目隠し機能を求めるには、高さ1,800㎜程度の塀やフェンスが欲しいもの。

この作品は、「門廻」と「木製目隠し」の一体化+木製目隠し自体の工夫で、上記の課題を上手く克服しています。しかも、シンプルなデザインが家屋とも見事に調和・・・

 

 

 

 

「門廻り」と目隠しフェンスの一体化で、スッキリデザイン+充分な機能!

 

 

そこで本日のひと口アドバス。

門廻りに求められる+α の機能。だから、規格品では不可能な木目細かな工夫が必要!」

(りょう)