「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO923
「+α の外構・ガーデン 編」・・・「目隠し」の重要性とメーカー商品!
「ガーデンステージ」と言う、最も重要な屋外空間にスポットをあてました。ただ、「ステージ」部分だけに限らず、ガーデンライフを楽しむには、絶対に忘れてはいけない副機能があります。それが「目隠し」です。
プライベートが守られなければ、庭で楽しい、あるいはアクティブな時間を過ごすことなど不可能です。にもかかわらず「目隠し」に充分な配慮を怠り、折角のガーデンプランが台無しになり放置されたまま・・・こんな例は枚挙にいといません。そこで、ガーデン機能に+αを与えてくれる「目隠し」について考えて見たいと思います。
この項では、「目隠し」の代表的メーカー商品3種を取り上げました。下の写真を参考にしながら、どのように使えば最も有効に活用できるか、参考にしていただければ幸いです。
まずは、TOEXの「+(プラス)G」に代表される一連の商品を紹介します。これらの商品は、「目隠し」のためと言うよりリビングガーデン用として開発されたものです。従って、多様なパネル、構造材、屋根材なども用意されています。ただ、パネル類の中には、長尺(ハイパーティション)タイプの「目隠し」に適したものが多く、見逃すべきではありません。
リビングガーデン用の部材は、強度、耐久性、デザイン性、などにも優れています。ただ、特注加工は可能ですが、それでも現場対応には限界があります。従って、設置可能な場所とそうでない場所があることを頭に入れて置いてください。
それ以上に大きな問題は、高額であるということです。「目隠し」は極めて重要ですが、ガーデンの主役ではありません。にもかかわらず、主役以上にコストがかかることも珍しくありません。従って、無駄なく使うこと、ご予算内に収まるか良く検討することが大切です。
リビングガーデン用部材より手軽に使えるのが、「目隠し」機能を持ったアルミ形のフェンスです。アルミだけのもの、樹脂パネルと組み合わせたもの、などがあります。値段もお手頃なものがあり、加工性も悪くありません。従って、メインの道路側だけではなく、隣地境界などの「目隠し」にも適しています。
ただ強度面から、高さ1,800以上の長尺タイプに対応できるものが少なく、この点が問題です。ブロック塀との組み合わせである程度解消できますが、それでも多くの課題残ります。同系の商品で、発砲系樹脂を活用したフェンスもあります。ただし、こちらも強度、耐久性に関してやや不安が残ります。
3つ目に紹介する「目隠し」商品は人工竹製品です。樹脂で作った竹風の商品で、パイプを組み合わせるタイプとパネルタイプがあります。ただし、和風オンリーの感がぬぐえず、減少傾向にあります。また、樹脂の研究により、耐久性はアップしていますが、予想以上に高い、施工後の伸縮で変形しやすい、強度面の不安が残る、と言った課題もあります。
リビングガーデン用の部材を使った「目隠し」。優れた特性を多く持つが、値段が高く使えない場合も・・・
各種「目隠しフェンス」。種類も豊富で使い勝手もよいものが多い。ただ、強度面の問題から長尺(ハイパーティション)物には使いにくい。
人工竹を使った「目隠し」製品。和風限定の感があり、残念ながら使用頻度は減少している。
そこで本日のひと口アドバイス。
「目隠しの重要性を知ろう! メーカー商品の特性と長所・欠陥を把握しよう!」
(りょう)