りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO947

 

「落葉樹の魅力、徹底追及 編」・・・おまけ付シンボルツリー「ジューンベリー」!

「落葉樹」で人気のシンボルツリー。この項で紹介するのは「ジューンベリー」です。

「ジューンベリー」は、バラ科、ザイフリボク属の落葉小木です。と言っても樹高5m程度までには育ち、シンボルツリーとしても使えるサイズの樹木でもあります。「ジューンベリー」の和名は「アメリカザイフリボク」で、その名が示すように北米大陸の原産です。標高200m以下の低地、特に海岸線などに多く自生しています。

樹木としての特徴は、①:早春に5弁の白い花を群開させ美しい ②:幹・枝が細く樹形がスッキリしている ③:6月頃に食用となる果実が出来この名が付いた ④:果実は10㎜弱程度の大きさで、最初赤くなり続いて黒紫色に熟す ⑤:1本でも結実する物が多く庭木としても使いやすい ⑥:日本の気候にも良く合うが、夏の乾燥には注意・・・と言ったことを上げることができます。

以上の特色を見ても、スッキリ樹形、花が美しい、果実が食べられる、比較的育てやすい、など植栽用樹木としても多くの魅力を持っており、シンボルツリー他の庭木としての人気も益々高まっています。ただ、果実は人間だけではなく、小鳥達にも人気が有り、来鳥を好む人には最適ですが、糞害などを嫌う人にとってはマイナス要因となります。

また、果実の収穫は、早すぎてもまずくて意味が無い、しかし遅れると鳥に先を越される、まさに真剣勝負・・・などと言う笑い話も各所で聞こえてきます。話のネタになることも楽しみの1つでしょうか?

ここで、「ベリー」についてのひと口知識を。日本にも、クワの実、イチゴ類、ヤマモモ、そして「ジューンベリー」など多くのベリー類があります。しかし、収穫・観賞などを大いに楽しむと言った習慣は余りありませんでした。このため「ベリー」と言う本来の言葉の意味もあまり知られていません。

実は「ベリー」とは、食用になる小さな果実の総称です。従って、「ベリー」と言う分類の植物が存在するわけではありません。例えば、ストロベリー、サクランボ、「ジューンベリー」などはバラ科の植物。ブルーベリーはツツジ科、グーズベリーはスグリ科、など多岐にわたっています。

最近は、低木、コンテナ用樹木などにイチゴの木を使うと言ったケースもあります。このように、見て食べて楽しめるベリー類は家庭のガーデンの人気者として、より普及してくることでしょう。花壇~キッチンガーデンへ、観賞する樹木~見て食べて楽しむ植栽へ。ガーデンライフを楽しむための、より大きなポイントとなってくることでしょう。

そこで本日のひと口アドバイス。

「見て食べて楽しむシンボルツリー! でも小鳥との戦いに負けないように、ジューンベリー!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

落葉小木だが、高さ5m程度にまでは育つ。

 

 

 

早春に群開し美しい。

 

 

 

 

 

 

6月頃に熟す「ジューンベリー」の果実。

 

 

 

 

 

「ジューンベリー」の実は小鳥も大好き!