りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO953

 

「落葉樹の魅力、徹底追及 編」・・・春、山野を彩る「ミツバツツジ」!

身近にある「落葉樹」の中でも、この項からは特に花の美しいもの3種を紹介します。まず「ミツバツツジ」から。

ツツジと言う名称に疑問を持たれた方もおられるかもしれません。そう「常緑樹」ではないかと。実は、植栽用としてなじみの深い、「ヒラドツツジ」「クルメツツジ」「サツキ」などは確かに「常緑樹」です。しかし、主に本州の山野に自生しているツツジの多くは「落葉樹」です。つまり、ツツジの仲間には「常緑樹」「落葉樹」の2タイプがあるということです。そして、山野に自生している代表が落葉性の「ミツバツツジ」、あるいはその仲間です。

「ミツバツツジ(三葉躑躅)」は、ツツジ目、ツツジ科、ツツジ属の落葉低木です。ただし、この名称は「ミツバツツジ」と言う種に限定して使う場合と、「ミツバツツジ」の仲間の総称として使う場合があります。

「ミツバツツジ」の自生地は、関東地方~近畿地方の山野です。この名前は、葉が3枚ずつまとまって付くことから来ています。樹木としての他の特色は、4月~5月ごろピンク系の花が咲く、花は葉が出る前に群開し非常に美しい、などを上げることができます。また、「ミツバツツジ」の仲間の多くが10本の雄しべを持つのに対し、本種は5本と少なく、選別の重要なポイントとなっています。

「ミツバツツジ」には、「トサノミツバツツジ」「ハヤトミツバツツジ」「ヒダカミツバツツジ」などの変種、「トウゴクミツバツツジ」「サイコクミツバツツジ」「ダイセンミツバツツジ」「ユキグニミツバツツジ」「キヨスミツバツツジ」などの近樹種があり、日本の山野に広く分布しています。ただ、花が非常に美しいため、山掘りされるものが多く個体数が減少しているとも・・・

庭木としても、古くから使用されていますが、その一方で前述の「ヒラドツツジ」「クルメツツジ」「サツキ」などが大量育苗され、品種改良も進み、全体的には減少傾向にあります。ただ、これらのツツジとは別の趣が有り、育苗しその価値を見直して行きたいものです。

なお、調べた資料の中からは、その様な提示は観られませんでしたが、筆者の経験では、花の付け根に細毛があり周辺が少しネバネバしています。このため、「モチバナ」「モチツツジ」などと呼んでいる地域もあるようです。いずれにしても、春、山野を美しく飾ってくれる樹木だけに、大切に保護していきたいものです。

そこで本日のひと口アドバイス。

「本州の山野をピンクに彩るミツバツツジ! 乱獲を避けて大切の保護しよう!」

 

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

花を群開させた「ミツバツツジ」。

 

 

 

 

「ミツバツツジ」の花。

 

 

 

 

 

 

「ミツバツツジ」の葉。3枚ずつまとまる。

 

 

 

 

「ミツバツツジ」の紅葉。