「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO964
「外構・ガーデンセミナー 編」・・・基礎・深基礎と外構の関連性!
「道路GL」と「宅地GL」の関係、そして「宅地GL」と外構・ガーデンの微妙な絡みについて述べました。詳細はともかく、おおよその流れだけは頭に入れて置いてください。次に、住宅の基礎について述べます。当然のことながら、これもまた外構・ガーデンと密接な関係があるからです。
まず、住宅の基礎には「一般の基礎」と「深基礎」との2種類があることを覚えておきましょう。「一般の基礎」とは「宅地GL」から立ち上げる基礎のことです。そして「深基礎」とは特例を除き、「道路GL」から立ち上げる基礎のことです。「一般の基礎」の場合は通常40㎝~50㎝程度の高さですが、「深基礎」の場合はそれよりも高くなります。ただし、その高さはGL段差により異なることは言うまでもありません。
そして、「一般の基礎」「深基礎」の選択が必要となるのは、GL段差の少ない土地(一般的には1m以下程度)であることも頭に入れておいてください。なぜなら、GL段差が2mにも及ぶよな場合は、「深基礎」にしてその上に家屋を建てることは極めて危険であるからです。
では、この「一般の基礎」と「深基礎」の使い分けと、早い時期にエクステリア専門店を訪問すべきであると言う問題と、どう関係するのでしょうか?
答えは、「深基礎」と「カースペース」が切っても切れない関係にあるからです。と言うよりも、「深基礎」の最大の目的は「カースペース」の確保にあります。当然、「カースペース」は「道路GL」とほぼ同等の高さに造ります。そして、宅地の場合い住宅の基礎に接しているケースが非常に多くなります。この時に同部分を「深基礎」にしておかないと、プラン作成に決定的支障が出ます。
このような知識は、当然住宅業者も持っています。従って、エクステリア専門店との接触が無くとも「一般の基礎」と「深基礎」を使い分けてくれます。ただし、問題は「カースペース」の考え方に大きな変化が出ていると言うことです。そして、最新のカースペースプランを作成できるのは、エクステリア専門店以外にはありません。
もう少し分かりやすく言うと、「カースペース」の多様化が進み、その範囲がどんどん拡大されていると言うことです。それは、「深基礎」の範囲の拡大にも繋がります。つまり、従来の住宅業者の発想よりはるかに「深基礎」にすべき部分が増えているということです。「カースペース」の変化については、次項で詳しく述べます。それを参考にしていただければ、「深基礎」にすべき範囲が予想以上に拡大していることもご理解いただけるでしょう。
そこで本日のひと口アドバイス。
「カースペースの変化が、一般の基礎と深基礎の使い分けに決定的な影響を!」
(りょう)
「カースペース」と接する前面は「深基礎」にする必要がある。
「深基礎」の断面図
住宅の「一般の基礎」