りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO973

 

「外構・ガーデンセミナー 編」・・・貴方が「カースペース」に求めるもの?

初期段階でのヒアリングポイント、今回は「車・自転車・バイク等の保有状況」です。

この項目において、あえて「カースペース」と言う言葉を使わなかったことには理由があります。目的優先でプランを作成するためです。従って、本当はこの言葉に加え「カースペースに付帯的に何を求めるか」と言う質問が加わります。

ここで、最も重要なことは「カースペース」=駐車場ではないと言うことです。勿論、「カースペース」の主目的は車の駐車です。しかし、自転車、バイク、シニアカーなどを一緒に置くことも珍しくありません。また、駐車時間の短い「カースペース」は物干し場、お子様の遊び場、ペットスペース、ガーデニングその他の趣味のスペース、などとしても使う場合があります。また、あえて広めに取り周辺を多機能的に使う場合もあります。

もう1つ重要なことは、「カースペース」は道路とほぼ同じ高さにつくられるということです。専門的に言えば「宅地GL(グランドライン)」ではなく「道路GL」の高さと言うことになります。

この点については、敷地のGL段差が殆ど無い場合は、大きな問題ではありません。しかし中ぐらいの段差(例:1m前後、等)の場合い極めて大きなポイントとなります。なぜなら、「宅地GL」の高さに置いた方がよいもの・同高さで行ったほうがよい作業、「道路GL」の高さに置いたほうがよいもの・同高さで行ったほうが良い作業、の選択が重要になるからです。当然前出の、自転車、バイク、シニアカーなどは、「道路GL」つまり「カースペース」と同じ高さに置くべき物の代表的存在です。

「カースペース」のサイズ・形状も、車オンリーとそうでない場合いとでは、何が最適かが大きく変わります。多目的使用の場合は、車*台用スペースと言った基準から外れることで、むしろ無駄の無い大きさ・形状となるからです。「カースペース」は屋外最大の空間(例外はある)です。それだけに、新築の場合は家屋配置にも影響します。つまり、住宅業者の常識で「カースペース」を想定し家屋の位置を決めてしまうと、生活に決定的支障をきたすこともあるということです。

屋根、ゲートの設置方法も、当然「カースペース」の使い方により変わります。機能性からすると、むしろ車より、自転車、バイク、シニアカー、等の方が屋根・ゲートを必要とします。より雨ざらしにしたくないし、盗まれやすいからです。となれば、車専用の「カースペース」と他のものをセットで収納する「カースペース」とでは、サイズだけではなく全体プランに大きな差が出ということになります。

そこで本日のひと口アドバイス。

「車以外も置くカースペース。駐車スペース以外の目的を持つカースペース。これ常識!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

最初から多目的使用を想定した「カースペース」。

 

 

 

 

 

自転車置き場を兼ねた「カースペース。。

 

 

 

 

 

 

跳ね上げ式ゲート。奥行き5,000㎜では設置できない!