「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO988
「外構・ガーデンセミナー 編」・・・「門・塀」の的確な目隠し機能?
外構・ガーデンの「門・塀廻り」のプランポイントについて述べています。今回は目隠し機能について考えます。
門・塀、特に塀(フェンス)の重要な役割の1つが目隠し機能です。ところが、メーカーのリビングガーデン、ガーデンルームなどのパンフレット等を見ると、あまりにこの部分がおざなりなものが多すぎます。カースペースと一体化されたリビングガーデン。ところが、メインの道路から丸見え。オープン外構のフロントガーデンに設置された何の遮蔽物も無いガーデンルーム。
確かに、開放感があり宣伝用の写真としては見栄えがするかも知れません。しかし、実際にこのようなプランが採用された場合は、外部からの視線が気になり、殆どが死にスペースとなってしまいます。いくらPR用とはいえ、もう少し配慮が必要ではないでしょうか・・・
このような状況を考えるだけでも、目隠し機能と言うものが、外構・ガーデンプランにとりいかに大切か一目瞭然でしょう。ただ、目隠しの場合は人の視線の高さに近いところの処理が最も重要になります。この事実が2つのポイントを示してくれます。1つは、かなりの高さの塀(フェンス)が必要であるということ。2つ目は足元や、頭以上の高さの部分は目隠し度を落としても良いということです。
上記の事実を考えると、ブロック塀は基本的に目隠しには適していないと言うことです。従って、目隠しが主目的の塀(フェンス)の場合は、ブロック単独よりもブロック+各種フェンス、またはフェンス単独のプランの方が有利であると言うことを忘れてはなりません。また、植栽との組み合わせで、よりプランの幅が広がることも重要なポイントです。
もう1点、目隠しには大きなポイントがあります。それは、前面道路側、隣地境界部分に関わらず、境界全体を覆う方法と、必要部だけを覆う方法があるということです。そして、フルクローズタイプの外構・ガーデンが少なくなっている昨今、必要部だけを覆う目隠しプランが特に重要になってきています。
しかも、余程目立たないところで無い限り、目隠しはデザイン性も極めて重要な要素となります。目隠しには、ブロック塀、アルミ目隠しフェンス、アルミ+樹脂パネル製品、樹脂目隠しフェンス、木製目隠しフェンス、植栽、以上のいくつかの組み合わせ・・・などの方法があります。そして、これまでの提示条件を考えると、特に木製目隠しフェンスがいかに適しているかが分かります。次項では、その理由についてもう少し詳しく検証してみたいと思います。
そこで本日のひと口アドバイス。
「ガーデンライフの広がり。同時に、益々重要となった目隠し機能を忘れずプランに!」
(りょう)
フロントガーデンの部分目隠し。
プライベートガーデンの部分目隠し。
隣地境界の目隠し(風・光は通すが目隠し度100%)。