りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO1,008

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・常緑樹で繊細さNO1「ハイノキ」!

「常緑樹」について様々な角度から検証しています。この項からは、いよいよ庭木としてよく使われる樹木の登場です。まずは、シンボルツリーとして多用される「常緑樹」について・・・

ただし、ここに1つの問題があります。「落葉樹」は晩秋に葉を落とし、その始末が大変。しかも冬寂しいので「常緑樹」を植えたい。ところが、樹形が重いものが多いで、スッキリしたものを! こんなご要望が多いからです。それに対応し、「常緑樹」でありながらスッキリ樹形で、人気急上昇中、あるいは大人気のシンボルツリーとなる樹木4種を紹介します。まずは、「ハイノキ」から。

「ハイノキ(灰木)」はハイノキ科、ハイノキ属の常緑広葉樹で、樹高は5~10mの小高木。枝・葉を焼き灰を作ると、良質の灰汁(成分は主に酸化アルミニウム)が採れ、染料に利用することから、この名が付けられました。

自生地は、西日本以西(南)ですが、特に九州・四国に多く、比較的暖地を好む樹木と言えるでしょう。また、ハイノキ属の植物は、アジア、オーストラリア、アメリカ、などに300種ほどが自生していますが、日本では他に「クロバイ」が生息している程度で、あまり近樹種を見かけることは有りません。

樹木としての最大の特色は、何といっての樹形がスッキリしていること。「常緑樹」ではNO1 と言っても過言では無いでしょう。このため、まだ流通量が少なく、値段は高めですが人気が急上昇しています。

樹形に関する特色としては他に、樹皮は滑らかで暗褐色、枝が細い、葉は互生で細長い卵型、長さは4~7㎝と小さめで縁が鋸状で「常緑樹」としては薄く柔らか・・・などがあり、いずれもスッキリ系樹木に欠かせないものばかり。花は、5月頃に咲き、白く径1~1.2㎝と小さめ。このため、目立った存在ではありませんが、清楚さがありそれなりに楽しむことが出来ます。

「ハイノキ」は枝が細いだけではなく、しなやかであることも特性の1つ。昔はねじって薪を縛ったり、猪を射止めた時足を縛ったりするのに使ったとのこと。見方を変えれば、シンボルツリーなどにした時、細いが枝が折れることは殆ど無いということ。この点も、庭木としての長所と言えるかもしれません。

また、「ハイノキ」は前述の通りやや値段が高いが、まだ普及率の低い樹木でもあります。従って、木の特性としての魅力はあっても、どこにでもある物は少し・・・こんな思いを持っているお客様には、より最適な樹木と言えるかもしれません。

そこで本日のひと口アドバイス。

「常緑樹でスッキリ樹形NO1 と言えばハイノキ! 普及率もまだ低く自慢の1本に!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

「常緑樹」でスッキリ樹形NO1の「ハイノキ」!

 

 

 

 

 

 

清楚さが売りの「ハイノキ」の花。

 

 

 

 

 

 

 

 

小さくしなやかな「ハイノキ」の葉。