りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO1,016

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・南西アメリカを代表する「タイサンボク」!

外国からやってきてすっかり日本で馴染みになった「常緑樹」。「ユーカリ」「アカシア」に続いて紹介するのは「タイサンボク」ただし、前2者はオーストラリア出身ですが、コチラはアメリカ(北米)の生まれ。

「タイサンボク(泰山木or大山木)」は、モクレン科、モクレン属の樹木です。従って、日本の「モクレン」や「コブシ」に花や樹形が少し似ていますが、コチラは「常緑樹」(「モクレン」「コブシ」は落葉樹)で、樹高も20m以上に達する、一回り大型の植物。葉も花もやはり日本のモクレン属の植物より大型です。

「タイサンボク」の原産地は前述のように北米。名称(「泰山」は中国を代表する山)から中国原産と勘違いする人も多いようですが、単にアメリカからやってきた植物と言うだけではなく、ミシシッピー州、ルイジアナ州では州花に指定するなど、南・西部アメリカを代表するじ樹木(花)でもあります。

「タイサンボク」のその他の特色としては、①:樹皮は暗褐色で比較的滑らか ②:葉は互生し長楕円形で艶があり肉厚(「ビワ」の葉をより大きくつややかにしたような感じ) ③:5~6月に10~20㎝の白く大きな花を着ける ④:花弁は6~12枚で「モクレン」等より幅広で「ホオノキ」に似る ⑤:11月頃白糸で繋がった赤い特有の種子を着ける・・・などを上げることが出来ます。

「タイサンボク」は自生エリアからも分かるとおり、比較的暖地を好む植物です。常緑であるのもこのためといえるでしょう。また、花が美しいだけではなく、病害虫にも極めて強い樹木です。このため、公園木などに多用され日本でもすっかりお馴染みになりました。まだ、庭木としてはそれほど普及率は高くありませんが、シンボルツリー等に使えば存在力は抜群!

日本に入ってきたのは、明治の初期と言われており、かなり古いようです。また、小型の「ヒメタイサンボク」と言う樹木もありますが、こちらは「落葉樹」。

アメリカから来て有名かつ広く普及した樹木と言えば、「タイサンボク」の他に「アメリカハナミズキ」をすぐ思い浮かべることが出来ます。こちらは「落葉樹」ですが、いずれも圧倒的な花のあでやかさが売り物! 日本産で近樹種の「ヤマボウシ」と比較すればそれは一目瞭然。「タイサンボク」も少なくとも一輪の花だけを比較すれば、「モクレン」「コブシ」をはるかにしのぎます。そこに何となく、アメリカと言う派手なお国柄を感じるのですが・・・

そこで本日のひと口アドバイス。

「アメリカ南西部を代表する樹木(花)、それがタイサンボク! 存在力も抜群!」

(りょう

 

 

 

 

 

 

 

「タイサンボク」の樹形。20m以上の大木になる。

 

 

 

 

 

 

「タイサンボク」の花。抜群のあでやかさ!

 

 

 

 

 

 

「タイサンボク」の葉。大きく艶があり肉厚。

 

 

 

 

 

 

「タイサンボク」の個性的な実。