りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO1,024

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・豪州育ちのユニークな樹木2選!

「常緑樹」で副木・低木向きの樹木を紹介していますが、この項ではオーストラリア原産でユニークさが売り物の「ブラシノキ」「ポップブッシュ」を取り上げます。

オーストラリアと言えば、すぐ「ユーカリ」「アカシア」を思い出します。そして、既に両者はこの「常緑樹の・・・」でも取り上げました。「ブラシノキ」「ポップブッシュ」はそれほどメジャーではありませんが、ユニーク、丈夫、と言った理由からか、すっかり庭木・観賞用樹木として定着した感があります。ただ、両者は比較的細長い葉を持つと言う共通点があるものの、まったく別系統の樹木です。

「ブラシノキ」は、フトモモ科、ブラシノキ属の常緑小高木で、34種が知られており、このうち3~4種が観賞用として栽培されています。また、カリステモン、ハナマキ、キンポウジュ(金宝樹、赤花に限定した呼び名)などの別名もあります。

樹木の特色としては、①:5~6月に赤または白の花が咲く ②:花はユニークで花序だけが長く目立ちブラシ状になる ③:昆虫のような特有の実をつける ⑤:葉は細長く「キョウチクトウ」にやや似ている・・・などを上げることができます。また、特有の実は通常では発芽することなく、火災に合うと始めてはじけ芽を出すとのこと。この点は「ユーカリ」によく似ています。

「ブラシノキ」と言う名前は、勿論花の形によるもの。個性的なガーデン演出にはピッタリの一品と言うことができます。

「ポップブッシュ」は、ムクロジ科、ドドナエア属の常緑小高木です。ドドノナエア属の植物は60種にも及び、葉は一見オリーブに似ており、細長いのが特徴。また、羽のような袋に包まれた個性的な実を着けます。このうち、通常「ポップブッシュ」として販売されているものは、葉が秋~春にかけて濃い赤紫色になり、カラーリーフ的な扱いをよくされます。その葉は陽春~初秋にかけてグリーン系になり、変化も楽しみの1つです。

このような特性を活かし、「ポップブッシュ」はコンテナ植物、副木、低木、生垣(列植え)などに良く使われるようになりました。「ブラシノキ」同様、遊び心を満足させると言った意味も込め、ご自宅のガーデンにいかがでしょうか・・・

なお、「ブラシノキ」「ポップブシュ」共に丈夫な植物ではありますが、寒さにはやや弱いと言う一面があります。日当りが良く、出来るだけ暖かい場所を選んでください。

そこで本日のひと口アドバイス。

「遊び心を満足させてくれる、ブラシノキポップブッシュ! ガーデンをより個性的に・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

「ブラシノキ」の樹形。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブラシノキ」の花。赤花を「キンポウジュ」とも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ポップブッシュ」の樹形。少し「オリーブ」似?

 

 

 

 

 

 

ユニークな「ポップブッシュ」の実!