りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,031

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・個性派で日陰向き! アオキ、ヤツデ

この項からは日陰に強い「常緑樹」を紹介します。と言っても、「落葉樹」と比較し「常緑樹」は日陰・半日陰でも育つものが多く、これまで紹介した樹木でも「ツバキ」「サカキ」「ヒサカキ」「ツバキ」「サザンカ」などは充分に対応できます。従って、まだ紹介していない「常緑樹」、比較的身近な「常緑樹」の中からセレクトします。まずは個性派の「アオキ」「ヤツデ」から。

「アオキ」はミズキ科、アオキ属の常緑低木で、日本原産の植物です。その名が示す通り、葉と新しい茎の青(緑)さが最大の特色で、勿論、日陰でも良く育ちます。

その他の樹木の特色としては、①:樹高は2m程度で、雌雄異株 ②:葉は冴えた緑色で、楕円形でヘリは大きな鋸歯 ③:花は3~5月に咲くがあまり目立たない ③:実は卵形で赤く、秋~春まで楽しめる ④:斑入り種(園芸種)が広く普及している・・・などが上げられます。

「アオキ」は前述の通り、日陰に強く、葉が美しい。しかも、花の代わりに赤い実が観賞用として長く楽しめる、といったこともあり、住宅のガーデンや、公園の低木としても人気があります。また、葉を食べると苦味があり、胃腸に効くとされており、有名な漢方薬陀羅尼助にも配合されています。

一方「ヤツデ」は、ウコギ科、ヤツデ属の常緑低木です。最大の特色は何といっても、20cm以上もある手のひらのような形状の葉。名前もこの葉の形状に由来しますが、指のような部分の数は7つまたは9つで奇数であり、8つではありません。

その他の特徴としては、①:関東以西(南)の地域に広く自生している ②:自生場所は森林やその周辺で、日当りの悪いところでも良く見かける ③:花は晩秋に咲き、それなりの観賞価値がある ④:実は翌春に黒く熟し、特有の形状をしている・・・などを上げることができます。また、葉を乾燥させたものは八角金盤と言う漢方薬になりますが、弱い毒椎があり過剰摂取すると下痢を起こすことがありますので要注意!

「ヤツデ」は形状に特色があり、丈夫で日陰にも強い。このため、庭木としても良く使われます。少し視点を変え、観葉植物的に洋風ガーデンに合わす事も可能です。ただし、ミツバチ、ハナアブ、ハエなどを呼びやすく、防虫には注意を払うようにしてください。

「アオキ」「ヤツデ」は古くから良く使われている低木ですが、葉の色・形などに特色があり、新しい感覚でのガーデングリーンとして活用するのも一考でしょう。

そこで本日のひと口アドバイス。

「日陰に強く、葉が個性的なアオキヤツデ! 新感覚で洋風ガーデンに活かそう・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

「アオキ」の葉と実。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アオキ」は斑入り(園芸種)も広く普及。

 

 

 

 

 

 

「ヤツデ」の葉と花。

 

 

 

 

 

 

 

 

特有の「ヤツデ」の実。