りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,038

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・実用派の「フェイジョア」「イチゴノキ」!

この項では、身近とまでは行きませんが、最近人気が高まってきた「フェイジョア」「イチゴノキ」を紹介します。どちらも、実が食べられると言う、お得な樹木でもあります。

少し前までは、果実の成る樹木を庭木として使うことを敬遠する人が多くいました。実の落下を縁起が悪いと嫌う、鳥が集まったり落ちた果実が庭を汚す、と言ったことが原因でしょう。ただ、キッチンガーデンの普及、果実が成る輸入樹木の普及などで、このような傾向にも大きな変化が訪れています。「ジューンベリー」の人気上昇などもその変化に拍車をかけたと考えられます。そして、最近になり注目されだした実の成る樹木が「フェイジョア」「イチゴノキ」です。

「フェイジョア」は、フトモモ科、フェイジョア属の南米原産の常緑中・低木です。そして、最大のメリットは、フトモモ科の植物(大部分が熱帯産)でありながら、耐寒性にも優れていると言うこと。その特色としては、①:原種は樹高7mにもなるが、園芸種では小型の物が多く、成長も遅いので扱いやすい ②:葉は卵形で、表が緑・裏は銀色 ③:夏に4㎝ほどの赤褐色の花を着ける ④:秋に果実を着け、良く熟成させると美味・・・などが上げられます。

「フェイジョア」の果実には、パイナップルとバナナの中間のような芳香があり、生食、ジャム・ゼリーの材料など幅広く使えます。ただ、品種により、味の良し悪しに大きな差が有り、出来るだけ美味しいものを選ぶようにしてください。

「イチゴノキ」は、ツツジ科、イチゴノキ属の常緑中・低木です。原産地は地中海~ヨーロッパにかけてで、日本の気候にも充分対応できます。導入は比較的新しく、今後人気が上昇してくること間違い無しのベリーです。樹木の特色としては、①:本来は暖かい乾燥地を好むが、耐寒性もありある程度多湿でも育つ ②:栽培木は低木だが、自生地では樹高10mを超えるものも稀ではない ③:葉はやや細長い楕円形で、縁が鋸歯 ④:花は白く釣鐘状で、秋に房状に群開 ⑤:実は112月頃熟し、「イチゴ」というより「ヤマモモ」に似ている・・・などが上げられます。

前述の通り「イチゴノキ」は最近まで、日本ではあまり馴染みの無い樹木でした。しかし、原産地のヨーロッパだけではなく、アメリカでも一般的な果樹、庭木として定着しています。このような状況を考えると、新しいもの好きの日本人にとり、ピッタリの樹木とも言えます。これからは、「ジューンベリー」ではなく「イチゴノキ」の時代かも・・・

そこで本日のひと口アドバイス。

「大き目の果実派ならフェイジョア! 新しいもの好きでベリー派ならイチゴノキ!」

(りょう)

 

 

 

 

 

「フェイジョア」の樹形。丈夫で成長も遅く扱いやすい。

 

 

 

 

 

 

「フェイジョア」の果実。品種により味に差がある。

 

 

 

 

 

「イチゴノキ」の樹形。

 

 

 

 

 

 

「イチゴノキ」の実。「イチゴ」より「ヤマモモ」に似ている。