りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,044

 

「常緑樹の魅力徹底追及 編」・・・ヨーロッパとアメリカの「トウヒ」!

高木の代表的コニファーを紹介していますが、この項ではクリスマスツリーのような樹形の樹木を取り上げます。主力対象となるのは、「モミ」と「トウヒ」の仲間ですが、後者の方が著名な樹木が多いので、その中から「ヨーロッパトウヒ」「ポプシー」をピックアップしました。

「トウヒ」とはマツ科、トウヒ属の樹木の総称で、「ヨーロッパトウヒ」「カナダトウヒ」「コロラドトウヒ」などが主力系統となっています。日本では、「モミ」より「トウヒ」の仲間の方が良く使われますが、これは「モミ」は暑さに弱く、「トウヒ」は比較的強いからです。

「ヨーロッパトウヒ(別名:ドイツトウヒ、欧州トウヒ)」とはその名が示すように、ヨーロッパ~シベリア産「トウヒ」のことで、基本種は樹高50mにも達する巨木です。また、次に紹介する「ポプシー」は固有の樹種名で、「ヨーロッパトウヒ」はグループ名で、本来は並べて表記すべきではありません。ただ、「ヨーロッパトウヒ」の場合い、あまり細かな名称にとらわれず(園芸品種が多にもかかわらず、決定的な代表種が無いため)、グループ名のまま表記されている場合が多く、その慣習に従いました。

あえて、「ヨーロッパトウヒ」の種名を紹介しておくと、樹高10m近くになる「インベルサ」、中型種の「アクロコナ」「コニカ」、樹高2m以下の矮性種「グレゴリアナ」などがありますが、あまり知られていないものばかりです。

「ポプシー」は「コロラドトウヒ」の代表的存在で、樹高は10mにもなります。すそ広がりの円錐形となる樹形の美しさ、コニファーの中で最も葉が白いとされ、シルバー系樹木の代名詞的存在、と言った特性を持ち極めて人気が高い樹木です。生産者によっては、「ポプシー」にこだわり、どうすればより白い葉の木を作出できるか、チャレンジを続けている人もいます。

従って、高価であることが難点ですが、逆にクリスマスツリーにもなる記念樹などとして、ガーデンに1本植えておけば、注目の的となること間違いなしと言う樹木でもあります。

なお、「コロラドトウヒ」の共通項は、全てシルバー(あるいはブルー)系であるということ。「ポプシー」以外では、大型種の「コースター」「モヘミー」、矮性種の「グラウカ グロボーサ」などがあり、「ポプシー」ほど著名ではないものの、いずれもマニアックなファンを持つこだわり派の樹木です。

そこで本日のひと口アドバイス。

「お手軽感のあるヨーロッパトウヒ! シルバー系でこだわり派のポプシー!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

「ヨーロッパトウヒ」。基本種は樹高50mにも・・・

 

 

 

 

 

 

「ヨーロッパトウヒ」の葉。

 

 

 

 

 

 

「ポプシー」の端正な樹形。

 

 

 

 

 

 

「ポプシー」の葉。白さが魅力!