りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,052

 

「レッドウッドの世界 編」・・・「シャーマン将軍」と「メスーゼラ」?

このシリーズの主役「レッドウッド」については詳しく後述するとして、その前に「ジャイアントセコイア」についてもう少し詳しく述べます。ジャイアントセコイア」は既に提示のとおり、「レッドウッド」とは極めて樹種が近いわけではありません。しかし、同じカリフォルニア州にある世界的巨木として、比較され有名になりました。そして調査の結果、「レッドウッド」は世界一のノッポ、「ジャイアントセコイア」は世界一の巨木(体積が世界一)ということになりました。

従って、「ジャイアントセコイア」全体よりも、巨木1位・2位の特定樹木が特に有名になり、セコイア国立公園最大の観光スポットとなっています。そして、両者の勝負も1931年の正確な計測で決着が付き、1位「シャーマン将軍の木」、2位「グランと将軍の木」と言うことになりました。その「シャーマン将軍の木」のサイズは(2002年計測)、①:体積1,487㎥ ②:樹高83.8m ③:最大直径11.1m。ちなみに、樹高世界一の「レッドウッド」はスマートで、体積では「ジャイアントセコイア」にはかないません。

少し話はそれますが、実は同じカリフォルニア州に、もう1つ世界一と言われる樹木が生息しています。世界最長寿の木です。樹種はブリッスルコールパインと呼ばれるもので、その名が示すとおり「マツ」の仲間です。樹齢は、放射性炭素測定で約4,700歳。セコイア国立公園、ヨセミテ国立公園などがある、シエラネバタ山脈内のホワイトマウンテンに自生しているとのこと。「メスーゼラ」と言う名前が付いているそうですが、どのエリアにあるかは分かっていても、どの1本が「メスーゼラ」であるかは公開されていません。勿論、樹木と自然保護のためです。

なお、ブリッスルコールパインは特に珍しい樹木では無く、一般的な寿命は1,500年程度とか。ただ、「メスーゼラ」などの高齢樹木が林立する地域は、標高が4,000m以上で、極めて厳しい生育条件下にあります。当然、成長も遅くなりそれが寿命を延ばす結果となったようです。

ただ、樹齢は外見での判断が困難。例えば、屋久島の「縄文杉」は7,000歳を超えているという通説(放射性炭素測定では2,500歳程度)もあります。中国では同じく通説では9,000歳を越す樹木があるとか。従って、調査が進むことで、より高齢の木が発見される可能性もあるでしょう。

ただ、アメリカのそれも同じカリフォルニア州に、世界1の樹高、世界最大、世界最高齢、の樹木が存在していること自体、何か神秘的なものを感じます。それも全て針葉樹であると言うことにも・・・

そこで本日のひと口アドバイス。

「世界最大の樹木シャーマン将軍の木! 世界最高齢の樹木メスーゼラ!」

(りょう)

 

 

 

 

「シャーマン将軍の木」。幹元の直系11.1m)。

 

 

 

 

 

 

 

「メスーゼラ」と同エリアに自生するブリッスルコールパイン。

 

 

 

 

 

屋久島の「縄文杉」。本当の樹齢は?