りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,054

 

「レッドウッドの世界 編」・・・「神の木」レッドウッドの生命力!

「レッドウッド」がいかに巨大であり、ノッポであるか確認しました。次にその絶大なる生命力について検証します。こう書くと疑問に思う人もいるかもしれません。2億年以上も前に樹木の王者であった「レッドウッド」もその後個体数を激減させ、現在に至っているからです。しかし、激減の原因は地球規模の気候変動と人類による乱伐。つまり、一定の条件(おそらく温暖な気候)下では他の生命体とは比較にならないほどの強い力を持っていると言うことです。

絶大なる生命力を証明する条件としては、①:「レッドウッド」の森自体のパワー ②:個体の巨大さと長寿 ③:森林火災等への対抗力・・・の3つを上げることが出来ます。

①:に関しては「レッドウッド」の生命力を図る上で、最も重要な項目となります。まず取り上げるべきは、「レッドウッド」の森自体の、水分保有力と巨大な蒸散能力です。「レッドウッド」の森を遠望すると、ほぼ毎日のように上空を雲が覆っています。彼等が大量の水分を蒸散しその水蒸気が雲を作り出すからです。その状況を写した写真があるので参照してください。

次に、「レッドウッド」の森には、彼等意外には大型の植物・動物は生息できないと言う事実が、圧倒的な生命力の証明となります。この点も写真で見れば分かりますが、「レッドウッド」の森には彼等意外には小さな下草とごく一部の小動物しか見当たりません。巨木の林立だけでも迫力があるのに、その森は森閑とし静寂の世界を作り出しています。この姿を見たネイティブアメリカンは、その木を「神の木」、その森を「神の森」と呼びました。「レッドウッド」の生命力に畏敬を感じたからです。だから、このエリアに住むネイティブアメリカンは「レッドウッド」で神との接点となる「トーテムポール」を作りました。

では、なぜ「レッドウッド」の森には「レッドウッド」以外に大型の動植物が生息できないのでしょう? いやそればかりか、「レッドウッド」自体が個体数を調整し、成長と共に自身が弱者を排除し適正数を維持していくと言われています。つまり、自分自身で間伐作業を行っているわけです。厳しい現実ではありますが、だからこそ世界一の樹高に達するまで成長を続けることが出来るのです。

以上の点については、「レッドウッド」の個体自体が持っている生命力と強く関係しています。事項ではこの点について、スポットをあてみたいと思います。

そこで本日のひと口アドバイス。

「ネイティブアメリカンが神の木、神の森としてレッドウッドを崇めた理由???」

(りょう)

 

 

 

 

 

雲を生む「レッドウッド」の原生林(写真上、下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神の森」と言われる「レッドウッド」の原生林。