りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,059

 

「レッドウッドの世界 編」・・・加工性が良く、狂いも少ない良材!

「レッドウッド」は「ハードウッド」のように重くて硬くないのに何故同程度の耐久性・耐候性があるのかご理解願えたでしょうか? でも「レッドウッド」の長所はそれだけではありません。加工性が良く、木材の弱点としてよく上げられる「あばれ」も少ないからです。

「レッドウッド」の乾燥材の比重は0.53前後です。これは、国内「スギ」や米スギ(実は「ヒノキ」の仲間)と呼ばれる「レッドシーダー」よりは少し重いのですが、でも一般的な針葉樹とほぼ同程度です。つまり、軽い部類に属する木材と言えます。ちなみに、良質の「ハードウッド」類の場合は比重が1前後あり、「レッドウッド」はほぼ半分の重さです。

軽ければ、扱い安いのが当然です。同時に、材質も柔らかいため加工も簡単です。従って、「ハードウッド」類をエクステリア材として使う場合、デッキなどの単純なものは良いのですが、フェンス、目隠し、門扉、パーゴラ、カーポート、ガレージデッキ、その他の複雑な商品を作ることはかなり困難です。しかし、「レッドウッド」ならば比較的簡単に出来ます。余談ですが、「ハードウッド」類の場合いビスを打つにも、下孔をあける必要があり、この作業が大変です。でも、「レッドウッド」の場合いはそのような作業は不要です。

加えて、「レッドウッド」は「あばれ」と呼ばれる、そり、ひねり、ひび割れ、などが極めて少ない木材でもあります。従って、軽くて加工性がよい上に、施工性が良く、高品質の商品が作れます。例えば、門扉を木材で作るとします。「ハードウッド」類を選んだ場合は、耐久性・耐候性には問題が無いのですが、重くてヒンジ(門柱への取り付け金具)に負担がかかる、ひび割れしやすい、材質によっては歪みやすい、などの問題があります。

一方、「SPF材(ホームセンター等で販売している、最も手軽な木材。元々は2×4住宅用の構造材)」、国内の「スギ材」などを使うと、値段は安いのですが、耐久性・耐候、品質面、共に問題があります。ところが、「レッドウッド」であればこのような問題が殆ど発生しません(ただし、木材と言う天然素材自体の特性は無視出来ないが・・・)。

耐久性・耐候性、軽くて加工性がよい、「あばれ」が少ないという3つ特性が、エクステリア材としていかに有効であるか、理解していただけたでしょうか? しかも、「レッドウッド」はこれらの直接的長所以外に、間接的な長所も持っています。間接的なメリットであり、現場が出来上がった時点では、あまり関係がありませんが、長い目で見ると大きなプラスに繋がります。次項では、この点についても検証してみます。

そこで本日のひと口アドバイス。

レッドウッドは、耐久性・耐候性、加工性+あばれが少なく品質も抜群!」

(りょう)

 

 

 

 

 

「レッドウッド」は自然乾燥でOK!

 

 

 

 

 

 

「レッドウッド」の栽培材。

 

 

 

 

 

 

「レッドウッド」の樹皮をむく。