りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,118

 

「フロントガーデン徹底研究 編」・・・「積算書」の本質とカラクリ???

この項からは「フロントガーデン」「積算書」の持つ意味、正しい見方、意味の無い見方、等について検証していきます。

では、外構の「積算書」とは一体なんでしょうか? 答えは簡単なようで、正解を出すのは以外に難しいものです。「積算書」の目的は、意外に多岐にわたっているからです。ただ、「どのような外構工事を行い、それにはいくらの費用がかかる」かを提示することが最も基本の目的であるという点については異論は無いと思います。

副産的な目的としては、「積算書」をベースとした原価管理、工事内容の確認、商品・工事発注のための資料、図面等との連動による工事・工事管理資料、などを上げることができます。ただ、これらは店・スタッフ側の使い方であり、お客様とは直接関係はありません。つまり、お客様側からすれば、「積算書」はあくまで工事の内容と値段を確認する資料であるということ。

ただ、ここに大きな落とし穴があることを忘れないで下さい。理由は、「積算書」では「工事内容と値段」を把握することが極めて困難であるからです。もっと言えば、「積算書」(あるいは図面等をセットしても)だけをあてにして、そのプランの価値・価格を判断することは困難であり、極めて危険であると言うことです。

その理由は2つ。1つ目は、「積算書」の本質自体が不完全な物であるということ。2つ目は、作為により安く見せることが出来るということ。この事実を良く知っておいてください。

1つ目の、「積算書」には本質的な不備があるのは、どのような理由からでしょうか? それは、各項目が客観的な定義により作成されていないからです。例えば、ブロックの基礎の場合い、A店は1m7,000円、B店は1m5,000円、どちらが安いでしょうか? B店。答えはノーです。なぜなら、安い店ほど手抜きとも言える基礎であることが多いからです。

2つ目の、安く見せるための作為とは。最も多用される手が、項目を細かく分けると言う方法です。例えば、土間コンクリート(本体項目に限定)の場合い、Aタイプ:生コン代、メッシュ筋代、型枠代、職人手間、コテ押さえ代、経費、etc。Bタイプ:1㎡何円×㎡数。どちらが、親切で正確な積算でしょうか? 答えは「どちらも大差が無い」です。なぜなら、土間コンクリートの原価とは、材料代+職人の手間代であり、特に手間代の項目ごとの値段など、元々存在しないからです。

それどころか、一見親切で正確に見える多項目の積算の方が、お客様との駆け引きばかり考えている店(業者)の作為が反映されている物が多い(ただし、大雑把な積算の方が良いという意味ではない)と言うのが現実です。

そこで本日のひと口アドバイス。

積算書には本質的な不備が! 積算書の多項目には店(業者)の作為も・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

エクステリアの積算資料。

 

 

 

 

 

積算ソフトの1項目。

 

 

 

 

 

 

積算とプランの関係とは?