りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,689

 

 「アクティブ・ガーデンライフ 編」・・・和の素晴らしさを現代のガーデンに!

ガーデンのデザイン・スタイルについて検証中です。そして、この項からは最も身近な存在でありながら、つい忘れがちになる、の素晴らしさについて再チェックを試みます。以前「世界のガーデン、日本のガーデン」と言うシリーズで、和風庭園に関して、歴史、文化、様式、など、多角的な視点での追求を試みました。興味のある方は参照してみてください。

ただし、今回は現代の住生活に密接した「和風ガーデン」に範囲を限定し、特性、素晴らしさ、そして最良の接し方について考えて見たいと思います。表現を変えれば、「新和風」の魅力再発見と言ったことになるでしょうか。

繰り返し述べていますが、住宅のガーデンとは生活に密着したものです。眺めるだけの存在ではありません。しかし、戦後~昭和期後半の住宅でも盛んに造られた「日本庭園」あるいは「和風の庭」は殆どが観賞用でした。従って、作庭・管理は造園系の職人が行うものでした。また、塀に囲まれた「サラセン式」と言われる形態(従来の「日本庭園」は大部分が「サラセン式」に属する)のプライベートガーデンでした。もっと分かりやすく言えば、家族中心(と言うよりご主人の趣味的空間)の観賞用ガーデンであったわけです。

しかし、平成の世となり住宅事情が大きく変化しました。同時に、このような「和風の庭」はごく一部の例外を除き、復活することはあり得ないと言うこと。つまり、ここで取り上げる「和風ガーデン」と戦後~昭和後期の住宅の「和風の庭」とは一線を隔したものであると言うことです。「新和風」とはデザイン感覚だけの問題ではなく、基本的意識・機能性においても従来の和とは別物であるということ。この点を忘れ、観ることだけにとらわれていると、いくら現代的でお洒落に纏め上げても、和の復活とは程遠いものとなってしまいます。

それでは、このコーナーで目指す「新和風」とはなにか。観て素晴らしく、使って楽しい「和風ガーデン」と言うこと。もう少し具体的に言うと、①:現代住宅にマッチしたデザイン ②:フロントあるいはオープンスペースとプライベートガーデンの両方に対応できる ③:現代生活に適合できる機能を持つ ④:観賞するだけではなく生活者参加型である・・・と言ったことが基本条件となります。

従って、優れた作庭技術を持った造園業者・職人であっても「新和風」のガーデンを作ることは出来ません。それが出来るのは、現代生活・お客様事情を熟知し、かつ和の素晴らしさを知っているハイレベルのエクステリア専門ショップだけです。そして、お客様と一体化して作るという基本意識が絶対に必要になります。

そこで本日のひと口アドバイス。

新和風とはデザイン限定の言葉ではない! そこには現代生活とのコラボが・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

昭和の和風ガーデン

 

 

 

 

 

 

モダン系の和風ガーデン

 

 

 

 

 

 

和と洋のコラボレーション

 

 

 

 

 

 

和風のフロントガーデン