りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,690

 

 「アクティブ・ガーデンライフ 編」・・・デザイン+機能性、それが「新和風」!

引き続き「新和風ガーデン」について。「新和風」については様々な解釈があります。伝統的な技法にとらわれない新しい感覚の和、和モダン的なデザイン、現代の生活スタイルに合う和・・・などがその代表的なもの。この項では、3つ目の条件を満たしたものが「新和風」と解釈し、話を継続していきます。

では、現代の生活スタイルに合う和とは何でしょうか? 当然、現在の一般住宅に適合した和風のガーデン・外構であるということ。それを具体的な条件に置き換えると、デザイン面でマッチすること、オープン・セミクローズ・クローズのどのスタイルにも対応できること、カースペースとの適合、参加型のガーデンであること、などが基本となります。

まずデザイン面ですが、和モダン系を筆頭にほぼ問題は解決済みと言えます。勿論、プラン作成者のセンスが大きく関係しますが、洋風住宅であっても、殆ど違和感なくコーディネートできます。それだけの作品例・資料も揃っています。最も、全体を和のテイストで纏めようとすると、プロヴァンス風、アールデコ風、等の住宅の場合い無理がありますが・・・

オープン・セミクローズ・クローズと言う3つの外構・ガーデンスタイルへの対応に関しても、殆ど問題はありません。従来の「日本庭園」は「サラセン式」と呼ばれる、塀で囲まれたものが大多数を占めていました。しかし「新和風」の場合はむしろオープン対応も可能であることが特性の1つでもあるからです。従って、次の項目となる、カースペースとの適合に関しても、既にほぼ問題は解決済み。カーポート、ガレージを設置する場合い、以前はやや違和感がありましたが、「新和風」に合う商品も多数開発されています。

ただし、参加型ガーデンであること、という項目に関してはまだ課題が多く残されています。基本プランはプロが作成し、それを維持管理する段階ではお客様との2人3脚で行う。この程度のことは、「新和風ガーデン」の場合いも充分対応できます。「新和風」に適合できる、扱いやすい、雑木、グランドカバーなどを有効に使うことが出来るからです。

その一方で、機能性が重視されるガーデンステージとの相性、バリアフリーとの適合性、「レイズドベッド」を意識した腰高プランとのマッチング、など多くの研究課題があります。「新和風」適合の機能的水廻り、同ガーデンファニチャー、などの商品開発の遅れ、部分プラン作成ための参考資料不足、等が特に大きな課題となっています。ただ、日本人と和とは切っても切れぬ関係にあります。暮らしに必要不可欠な部分でもあります。だからこそ、最先端の和(「新和風」)とは何か、より積極的に考え、取り入れていく努力が必要でしょう。

そこで本日のひと口アドバイス。

「現代の住生活にピッタリ。それが新和風の目指すべき本来の姿!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

 

オープンスタイルの「新和風」

 

 

 

 

 

和のテイストを活かしたカースペース

 

 

 

 

 

 

新和風にも必要な腰高プラン

 

 

 

 

 

 

和とバリアフリーの関係は・・・